2023年06月14日 17:58更新

十日町市上野地区の節黒城跡で、田畑の繁栄や登山者の安全を願う開山まつりが11日（日）に開かれ、4年ぶりに恒例の大名行列が復活しました。

節黒城跡開山まつりは春の訪れにあわせて、動植物の生息や、田畑の繁栄のほか、地域や産業の発展を願うまつりです。53回目となる今年はコロナ禍があけて4年ぶりに恒例の「大名行列」が復活しました。

これは来賓や地元の人たちが「きもののまち」ならではの当時の衣装を身に着け、山頂からキャンプ場までの1キロほどを練り歩くものです。当日はあいにくの雨でしたが、50人ほどが参加して雄姿を披露しました。

少年剣士役には上野小学校の高学年が。かごに乗る姫君役は小学生に上がる前の地元の園児が務めました。

姫君役（年長）村山一乃さん
「お姫様、楽しかった」

腰元役 一乃さんの母 村山裕子さん
「なかなか普段着れない衣装を着れて楽しかった。家族で参加できて良かった」

節黒城は南北朝時代に新田義宗が建てたとされる城で、戦国時代には上杉謙信傘下の上野家成の居城となり、妻有地方で最大級の山城でした。この日は近くにある大井田城、野口城とのろしの交換も行われました。

節黒城跡保存会 髙橋是之会長
「雨が降ってしまい残念。本当はお客さんにいっぱい来てもらって行列に拍手をしたり、宴会が2時間3時間と永遠と続くのが昔のまつりだった。昔考えていたことが、なかなか今の若い人に通用しない中、一緒にできたのが良かった。また54回、55回と続けていきたい」