2023年06月15日 13:56更新

JA十日町の通常総代会がこのほど開かれ、来年秋にJAバンクの4つの支店を2つに統合し、水沢支店と松之山支店を金融機能のない「相談プラザ」に見直すことが賛成多数で可決されました。

JA十日町は経営環境の改善策として来年11月にJAバンクの店舗機能を見直す提案を通常総代会で示し、採決の結果、JA支店機能の見直しは賛成多数で可決されました。これにより現在9つある貯金、融資、共済を扱う、総合サービス支店のうち、水沢支店を川治支店に統合。松之山支店を松代支店に統合する計画です。

統合した後、水沢と松之山の支店は「相談プラザ」に変り、貯金通帳や定期貯金の証書管理などの業務機能はなくなります。相談プラザではATMを使った預貯金の引き出しや預け入れ、振込などの取り引きのみとなります。当面の間、それぞれの相談プラザには3人ずつ職員を配置し、各種相談などに応じることにしています。

一方、この提案を巡っては今年4月、松之山振興会が住民の暮らしに厳しさが増すとして、1200人以上の署名を集め、計画を撤回してほしいと要望した経緯があります。これに対し、経営管理委員会の柄澤和久会長は次のように話しました。

柄澤和久会長
「署名については重く受け止めている。経営が成り立たないことはあってはならない。統合は苦渋の決断をさせてもらった」

JA十日町では支店統合後、年金支給日には水沢、松之山地区の希望する世帯に職員が出向いて現金を届けるほか、月1、2回程度地域の巡回日を設けて相談に応じるとしています。

なお、JA十日町は来年2月にJAおぢや、JA北魚沼、JA津南町との合併を目指しています。今年9月15日に調印式、9月30日には臨時総代会が開かれる予定です。