2023年11月21日 10:52更新

冬道の安全はオラたちで守ります！

本格的な降雪シーズンに向けて十日町市内では、市道の消雪パイプの点検が住民たちの手で進められています。

十日町市の市道に敷設された消雪パイプは総延長86kmあまりです。市道の消雪パイプは、市がそれぞれの町内に維持管理を任せていて、多くの町内では降雪前に住民たちが点検しています。

このうち新座地区の三和町では19日（日）、町内会のメンバー8人が点検作業にあたりました。三和町では、20年ほど前に町内会の積立金と市の補助金を活用して、町内すべての世帯前に消雪パイプが行き届くようにしました。

丸山公一 町内会長
「消雪パイプが出来る前は機械除雪だったが、消雪パイプが出来てからは機械での除雪はしていない。機械やポンプの調整はもちろん業者にお願いしているが、私たちがやっているのは日常的な点検。地域は自分たちで見て対応するものと考えている」

作業は実際に消雪パイプから水を出し、千枚通しなどを使ってパイプに詰まった細かい砂や石を取り除いていきます。そして「十字ハンドル」という道具を使ってノズルから出る水の量を一つひとつ調節しました。作業は、全長1kmにわたって、1時間ほど行われました。

参加者「雪は嫌、無駄な仕事でも消雪パイプが出来たおかげで朝が楽になった」「消雪パイプがあると楽。雪を全部消してくれるから。昔は朝の4時、5時に除雪機が来てうるさかったが、今は静か。点検をするのは、自分たちでするのが当たり前」

参加者「点検は自分たちでやったほうが手っ取り早い。みんなが調節の方法を覚えていないと。今年は雪はいっぱい降らないかもしれないけど、異常気象だからどうなるか分からない。雪は諦め。雪と付き合っていくしかない」