2025年04月11日 15:15更新

FC越後妻有が参戦する北信越女子サッカーリーグが4月19日（土）に開幕します。今年の春チームには3人の新しいメンバーが加入し、そのうちの一人はチーム創設以来初となる十日町市内出身の選手です。

FC越後妻有は十日町市を拠点に活動する女子サッカーの実業団チームです。選手としてだけでなく、棚田の保全活動や大地の芸術祭の運営も携わっています。チームは昨シーズン、北信越女子サッカーリーグで14試合を戦い、7勝4敗3分けで8チーム中3位の成績でした。

チームは普段、松代地域にある奴奈川キャンパスのグラウンドでトレーニングを積んでいますが、今年は4月に入ってもまだ2ｍほどの雪が残っているため、3月中旬から上越市や刈羽村にあるグラウンドに遠征し、試合を想定した実戦的な練習に励んでいます。

山下由衣 主将
「今年は大雪で心配だったが、今は外で練習や試合ができているので、北信越リーグでは去年順位を越えるようにチームで頑張りたい」

左から　和田美優さん　 鐵車左津記さん　三井愛里沙さん

チームはシーズンオフに入った昨年末に4人のメンバーが退団しましたが、この春新たに3人のメンバーが加入しました。

ＭＦ 三井愛里沙さん

富山市出身でMFの三井愛里沙さん（23）です。去年は富山レディースSCに所属していて、同じリーグのFC越後妻有と対戦する中で、メンバーの掛け声や応援するサポーターの姿など、FC越後妻有のチームの雰囲気に魅力を感じ、移籍を決めました。

三井愛里沙 さん
「試合中に前向きな言葉がけや応援するサポーターの温かい言葉がけに優しさを感じるチームだと思った。北信越で1位になれるように去年よりもチームを強くしたい」

DF 鐵車左津記さん

DFの鐵車左津記さん（27）は大阪市出身。大学卒業後に1年間ほど高校の教員に就きましたが、その後3年間ずつ、大阪の実業団チームと北信越リーグのリリーウルフ.Ｆ石川に所属して活躍していました。今季からリリーウルフが北信越リーグに参戦しないことになり、活躍の場所を求めていくつかのチームの体験会に参加する中からFC越後妻有を選択し、移籍を決めました。

鐵車左津記 さん
「チーム体験の参加したとき元井監督の指導を受け、まだ技術的にも上手くなれるサッカーを楽しめると思った。ピンチの時は相手の流れを断ち切るような安定したプレーをしたい」

MF 和田美優さん

MFの和田美優さん（15）は十日町市中条出身で、この春に六日町高校に入学したばかりの選手です。和田さんは市内で活動するFC.ARTISTAで小学１年生から男子と一緒にサッカーに打ち込んできましたが、チームには女子が少なく、女子だけでの大会出場が叶わない状況でした。そうした中で和田さんは昨年度、上の年代の大会カテゴリーに出場できる申請制度を使ってFC越後妻有にサポートメンバーとして加わり、リーグ戦や皇后杯など13試合に出場しました。これをきっかけに女子サッカー部のある高校には進学せず、今季からFC越後妻有に正式なメンバーとして入団しました。十日町市内の出身者がメンバーに加入するのはチーム結成後初めてで、和田さんは現役高校生とサッカー選手の両立を目指します。

和田美優 さん
「男子とプレーする違う魅力があり、自分の特徴を生かしたプレーができる。チームでは一番若いので自分の元気さを生かして積極的なプレーをしたい」

シーズンオフから開幕前までの動きでFC越後妻有のメンバーは総勢11人となりました。大会で選手が足りないときは去年と同じように選手の知人などをサポートメンバーとして迎い入れて試合に臨むとしています。

元井淳 監督
「新メンバーの二人はゲームを構築する中で貴重な戦力になるし、和田は去年ゲーム経験を積んでいるので、将来的にクラブを支えるような3人が加入してくれた。1戦1戦の重みが増えてくる。私たちの活動を見てもらって喜んでもらえるようなパフォーマンスを出せるようにしたい」

北信越女子サッカーリーグは今シーズン5つの県から7チームが参戦し、総当たり戦が行われます。FC越後妻有の開幕初戦は4月19日（土）アウェーの富山県滑川市で富山レディースサッカークラブと戦います。なおホームの当間多目的グラウンドでの初戦は北陸大学フィオリーレを迎えて6月15日（日）に行われる予定です。