2025年08月08日 17:42更新

小千谷市に工場を持つパワー半導体製造企業の「JSファンダリ」が破産し、多数の従業員が解雇されたことを受けて、ハローワーク十日町が独自に離職者を対象にした緊急求人説明会を8日（金）、道の駅クロステン十日町で開きました。

小千谷市に工場があり、パワー半導体を製造する「JSファンダリ」は、7月14日に東京地裁に破産を申し立て、手続き開始の決定を受けました。これに伴い、小千谷市の工場で働いていた従業員約540人が即日解雇されています。

ハローワーク十日町では隣町で大量の失業者が発生したことや、その中に十日町市内から通勤していた人もいたことから、独自で緊急の求人説明会を開くことにしました。

ハローワーク十日町 井口剛署長
「離職者の気持ちを考えると、今後の活動がままならないままお盆を過ごすのは本人たちの焦りもあると思うので、早めに企業情報を提供して、再就職活動を一日でも早く始めてもらおうと思った。今後は小千谷市でも説明会を開催予定と聞いているが、いち早く開催することで十日町の企業にも目を向けてもらえる機会になると思い、急遽開催した」

求人説明会には十日町市と津南町に事業所をおく製造業や建設業など36社が参加したのに対し、求職者はJSファンダリの離職者を中心に、管内で就職活動していた人を含めて55人が参加しました。

JSファンダリに29年務めていた人
「解雇は当日知らされた。先月の給料も支払われていなかったので厳しい状態かと想像していた。びっくりして残念な気持ちになった。職種はこだわっておらず、雇ってもらえればという気持ち。地元の十日町に貢献できるような仕事が見つけられるといい」

小千谷から参加した人
「突然だったので戸惑っている感じ。小千谷から30分程度の移動距離なので通勤圏内。いろいろ見て回っている。生活をしていかないといけないので、いろいろ悩んでいるが、前に進んでいきたい」

ハローワークによりますと、JSファンダリの破産に伴う離職者に向けた求人説明会は、魚沼市に続いて今回が２か所目で、8月20日過ぎから小千谷市や長岡市でも開催される予定です。