2023年03月03日 09:26更新
地元に伝わる伝統芸能について調べてきた十日町市立水沢小学校の4年生が、家屋を建築するときの地固めの仕事唄として伝わる「水沢の石場かち」など3曲を28日(火)、地域の人たちに披露しました。
水沢小学校の4年生は、毎年地域に伝わる伝統芸能について調べています。「水沢の石場かち」は建築基準法が制定される昭和初期まで、水沢地区で唄い継がれてきた家づくりの前の「地固め」で歌われる祝い唄です。
児童は揃いの法被で唄に合わせて、ドーヅキと呼ばれる丸太を持ち上げました。これは建築現場に柱を立てる前の石の基礎を押し込む様子を表現しています。
ことしの4年生28人は3つのグループに分かれ、「水沢の石場かち」をはじめ、妻有地域に伝わる盆踊り「からすおどり」や祝い唄「天神囃子」の舞を練習してきました。
練習は水沢伝統芸能保存会に指導を受けながら、去年9月から週に1回取り組んできました。地域に向けての発表会はコロナ禍で3年ぶりとなりました。
児童
「歌と動きを合わせるところが少し難しかったけど楽しかった」
「昔から伝わる伝統芸能がこんなにすごいものなんだと思った」
「みんなが失敗せずにできて良かった。来年もやりたいくらい。後輩たちに次の年へと受け継いでいってほしい」
水沢伝統芸能保存会 樋口秀一 会長
「まだ生まれて10年しか経っていない子どもたちが、伝統芸能に対応しているのはすばらしいことだと思った。感動している。将来色んな学校に出たり、東京に行く子もいると思うが、帰ってきたときにこれをまだやっていることが大事」
水沢伝統芸能保存会による小学生への石場かちなどの指導は今年度で24年目になるということです。伝統が脈々と受け継がれています。
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