2023年03月18日 18:27更新
去年、北京五輪にクロスカントリースキーで出場した十日町市出身の児玉美希選手が今シーズンで引退することになり、18日(土)に地域の人を前に感謝の言葉を伝えました。
児玉選手は十日町市出身で現在26歳。小学1年生からクロスカントリースキーをはじめ、大学卒業後は三重県の太平洋建SCCに所属しています。去年クロスカントリースキー日本代表として北京オリンピックに出場、ことし1月に地元で開かれた全日本選手権では優勝しています。
この日は、児玉選手が幼少期から滑っていた吉田クロスカントリー競技場で引退セレモニーが開かれました。
児玉選手
「春から少しずつ引退を考えていて世界選手権が終わったら決定しようと思っていた。最後のスロベニア世界選手権30キロレースを終えて、やりきったなと感じた。五輪という夢の舞台、吉田から五輪へと合言葉のように応援してもらって、まさか自分が吉田から五輪へを叶えられるとは思っていなかった。やりきったなと思えるスキー人生だったと思う」
セレモニーには地元の人などおよそ170人が集まりました。
吉田中学校の顧問「ずっと小さい体で頑張ってきた。時には無理をしていたんだろうなって思っていた。辞めると聞いてやりきったんだなと、もう無理をしなくてもいいんだなと少し安心した。彼女はどんなに苦しい時にも笑顔で頑張る子だった。辛い時も涙は流すけど、顔は笑顔だった。地元ジュニアが頑張れるお手伝いを一緒に今後も頑張れれば」
上着にサインをもらった児童
「このサインを見て引退の日を覚えておきたい。サインを見るたび自分も頑張れると思うから。五輪のときとか全国選手権とか活躍していてかっこいいなと思っていた。引退は残念だけどこれからもスキー以外でも頑張ってもらいたい。美希選手みたいなかっこよくすべれる選手になりたい」
児玉選手は引退後も十日町市のスキー発展に協力したいと話し、次の世代の子供たちには世界でメダルを獲れる選手になってほしいとエールを送りました。 引退セレモニーを主催した十日町市スキー協会井川(いがわ)純宏(よしひろ)会長は「ホープの引退に残念な気持ちはあるが子どもたちに夢を見させてくれて感謝でいっぱい。これからも一緒にスキーを盛り上げてほしい」と話していました。
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