2023年05月10日 17:51更新
観光客が里山に自生する山菜を収穫できる「にいがた松之山山菜園」を関口市長が8日(月)に視察しました。
にいがた松之山山菜園では3ヘクタールほどの里山で、棚田の畔などに自生するワラビやヤマウド、ゼンマイなどの山菜を収穫しています。山菜園を営んでいるのは元JA職員の村山良一さんです。
村山さんは退職後に地域の休耕田などを整備し、棚田の畔などに山菜を増やす取り組みを進めてきました。収穫量はワラビを中心に令和2年以降、毎年2トンを上回っていて、地元の旅館やJAなどに出荷しています。
一方で、採りきれない山菜があることから、平成29年から観光客が山菜採りを体験できる観光山菜園を開いています。今年のゴールデンウィークには20人の利用があり、今シーズンは全体で40人ほどの利用を見込んでいます。
村山さん
「ワラビは水はけがよい所が一番伸びてきて、地下茎が50mくらい伸びるという。10年かけて畔にあったワラビをずっと増やしただけ。99%自生のワラビとウド。山を綺麗にすると良い恵みになる。自分の代で先代が作っていた田んぼを荒らしたくないという思いが意地でもあった」
関口市長は山菜園の維持管理について説明を聞き、山菜の生育状況に驚きながら、村山さんの山菜料理を食べて「最高!」と舌を鳴らしていました。
ワラビのおひたし
クルミ味噌がかかった草餅
ウルイのおひたし
関口市長
「山菜は十日町にとっても魅力的な素材。勝手に山に入る人がいるなど課題がいっぱいあるが、にいがた松之山山菜園は完全に夫婦で民間ベースで始められたのがすごい。都会の人に喜ばれ、これから絶対ブレイクすると思う。棚田を守る意味からも、山菜を進めた結果、逆に山を守ったり、イノシシを撃退したり、色々な効果がある。びっくりした」
ワラビ
村山さん
「松之山は山菜の宝庫。美人林や温泉に来たお客さんが、気軽に来て山菜を採る経験をして、大地のなかで楽しくリフレッシュできる山菜園になればと思っている。この宝の山を自分の体力の続く限りはやっていきたい」
にいがた松之山山菜園ではJAの出荷期間となる6月末までワラビの収穫を行っていて、その期間、観光客の収穫体験を受け付けています。入園料は1500円でワラビ2kgまでは無料で持ち帰ることができます。収穫体験の受付は1日10人までで、前日までに予約が必要です。
詳しくは「にいがた松之山山菜園」で検索してください。
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