2024年07月03日 17:59更新
13日(土)から始まる大地の芸術祭9回展で松代地域の奴奈川姫伝説を基に、新聞紙とガムテープを使ったオブジェを作るワークショップが1日(月)に開かれ、地元の松代小学校と中学校の児童生徒129人が参加しました。
松代エリアの奴奈川キャンパスに展示されるのは東京都の造形作家、関口光太郎さんが手掛ける「除雪式奴奈川姫」です。この作品は奴奈川姫が求婚を迫る男から信濃川を渡って逃げた伝説から発想を得ています。今回のワークショップでは松代小学校と松代中学校の児童生徒合わせて129人が参加し、奴奈川姫を先導して川を渡るヒントを与えたシカのオブジェを作りました。
関口さんの作品は新聞紙とガムテープを用いて造形するのが特徴です。子どもたちはまず、新聞紙を丸めて一人ひとり好きな形に整えながら、それをガムテープで包んで、それぞれ小さな作品を作りました。そして、木で作られた高さ3m、幅2mほどのシカの骨組みにその作品を張り付けて肉付けしていきました。
小学6年生
「難しいけどたのしい。どう再現するのかとか表現するのが難しい」
中学3年生
「思うがままに作っているので何を作っているか分からないが、太陽をイメージした」
「地元の子どもたちが作ったので地域が明るくなれたらとか、もっと地元の人たちが関わっていけるような機会が増えたらいいと思った」
「除雪式奴奈川姫」メインオブジェ
「除雪式奴奈川姫」のメインオブジェは、冬をテーマにロータリー除雪車と組み合わせて作られます。子供たちが手掛けたシカはそのまわりに並ぶほか、会場全体には雪に見立てた新聞紙が敷き詰められ、訪れた人もそれを使って今回のワークショップのように作品が作れるということです。
造形作家 関口 光太郎 さん
「新聞紙とガムテープというのはすごく身近な素材だと思うので、専用の道具や画材など技術がなくてもアートは始められることをワークショップを機会に知ってもらいたい。自分の作ったものが大地の芸術祭に飾られるという体験ができるので、自分事として大地の芸術祭を楽しんでもらいたい」
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