2024年04月24日 15:51更新
去年12月にリニューアルオープンした越後妻有交流館「明石の湯」の施設内に、大地の芸術祭の2つの新作作品を展示する計画が17日(水)、十日町市議会産業建設常任委員会に示されました。
明石の湯は、今年度からNPO法人越後妻有里山協働機構が指定管理者となり、里山現代美術館MonETをはじめ、越後妻有交流館キナーレの回廊棟と連携した、新たな集客策が求められています。市によりますと、大地の芸術祭北川フラム総合ディレクターから、明石の湯の施設内に2つの新作を設置するプランが3月に示されました。
1つは、原倫太郎と原游の2人の作家による「ロング・アンド・ワインディング・リバー(トンネルとテーブル)」がエントランスに登場します。子どもたちやファミリーで楽しめる体験型の作品で、イメージ図ではテーブル部分で飲食や休憩もできるよう描かれています。
「ロング・アンド・ワインディング・リバー(トンネルとテーブル)」(イメージ)
もう一つは、エントランス右手に新たに設置された多目的室に置く作品として、キナーレの設計者でもある原広司と東京大学生産技術研究所による「25の譜面台‐様相論的都市の記号場」が登場します。これは同じく原広司が設計を手掛けた、大阪府にある梅田スカイビルに展示されていた作品で、このたび移設されることになりました。
2作品は芸術祭の期間が終わっても、しばらくの間は常設展示となる予定で、エントランス作品の鑑賞は明石の湯の利用者は無料、多目的室作品は有料を想定して検討が進められています。作品の設置費は700万円で、芸術祭の基金(基金残高は令和5年度末で1億6400万円)から繰り入れることにしています。市では、大地の芸術祭第9回展の開幕となる7月13日にあわせて作品を公開する考えで、早期の作品設置やガイドブックへの掲載に間に合わせるために、6月議会での議決を待たず専決処分で予算計上しました。
今後、原広司作品は5月上旬から準備を始め、6月中旬にかけて設置されます。原倫太郎と原游の作品は7月上旬に設置されるスケジュールです。
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