2024年06月25日 12:38更新
7月13日から始まる大地の芸術祭第9回展の開幕を前に、企画発表会が千手中央コミュニティセンターで22日(土)に開かれました。今回の新作は85点となり、合わせて311の作品が越後妻有を彩ります。
第9回展となる「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2024」は、7月13日から11月10日までの火曜日と水曜日を除いた87日間行われます。開幕直前の企画発表会には参加アーティストをはじめ、イベント関係者やサポーターのこへび隊など約200人が集まり、総合ディレクターの北川フラムさんが新たな展示作品やプロジェクトについて説明しました。
第9回展は41の国と地域から、275組のアーティストが311点の作品を出展します。その中で今回新しい展開となる作品は85点です。このうち里山現代美術館MonETには10を超える新作が並ぶほか、建物中央部に表現された「Palimpsest:空の池」の上を歩ける水上歩道が新たに設置されます。
「Palimpsest:空の池」の上を歩ける水上歩道
中条エリアでは、旧中条小学校 枯木又分校が新たに美術館となり、5つの新作が展示されます。
川西エリアでは、ナカゴグリーンパークで動物をモチーフにした企画展が開かれ、新作17作品が展示されます。
松代エリアではまつだい農舞台に、去年亡くなった旧ソ連出身のアーティスト、イリヤ・カバコフさんの遺作が展示されるほか、中国ハウスには清津峡の「Tunnel of Light」でおなじみの中国出身のアーティスト、マ・ヤンソンさんの新作が展示されます。
また9回展のメインイベントのひとつとして、奴奈川キャンパスではスポーツ・音楽・アートを掛け合わせて楽しむ「大地の運動会」が、元陸上競技選手の為末大さんを実行委員長に迎えて9月7日に開かれます。発表会の最後には、作品制作に携わる津南中等教育学校の生徒やこへび隊などイベントに関わる人たちが9回展への意気込みを語りました。
総合プロデューサー 北川フラムさん
「芸術祭に行ってアートを媒介にしながら、そこの人と自然とつながる。そういった楽しい場所にしようと、今回は前回からもう一度考え直して、喜んでお客さんを迎えるやり方をやろうと思う。それが越後妻有のもしかしたら最大の良さではないか」
こへび隊 進藤裕子さん
「お客さんと楽しんで、自分も無理しないようにいきたい。ドキドキと楽しみと不安が入り交じっている。夏と秋で風景が違うので、2回は来てもらえるとうれしいが、仕事などもあると思うので1回は来てもらいたい」
上郷クローブ座 レストラン女衆 江村かおるさん
「まずはいろいろなところの新しい作品が楽しそうなので、どれだけ回れるか楽しみになった。クローブ座も女衆が頑張っているのでたくさん来てもらいたい。本当に十日町市も津南町も自然豊かですてきなところ。その自然を見てもらって、いろいろな人と話してもらいたい」
大地の芸術祭実行委員長 関口市長
「いよいよこの芸術祭は世界に誇れる、多くの皆さんに来てもらえるものに成長してきたと思う。越後妻有の子どもたちが芸術祭に触れることで、地域の良さを知ってもらいたい。そして我々を応援してくれる人がこんなに居ると肌で感じてもらえる機会になるとうれしい」
大地の芸術祭第9回展の作品鑑賞パスポートは、オンラインのほか、各観光案内所、越後妻有里山現代美術館MonETなどの施設ですでに販売されていて、7月12日までは1000円お得な前売り料金で購入できます。また事務局では現在「大地の運動会」の参加予約も受け付けています。詳しい情報は、大地の芸術祭公式ホームページでご確認ください。
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