2024年07月02日 15:18更新
13日(土)から始まる大地の芸術祭9回展で中里エリアの清田山キャンプ場に出展される作品「手とは美しいもの」で使われる風車を作るワークショップが6月28日(金)に十日町市立田沢小学校で開かれました。
「手とは美しいもの」はインドネシア出身の作家ダダン・クリスタントさんが手がける作品です。家の形をした枠組みに、リサイクルが可能な廃材を使ったたくさんの風車が飾られます。ダダンさんは作品の製作背景に「過去の紛争で手を切断されてしまったアフリカの子どもたちの存在がある」と話します。
ダダン・クリスタントさん
「今でもサマリアやパレスチナでの紛争では、多くの子供たちが体の一部や指を失っているのが現実。私たちや子供たちには手や指があり、それはとても幸運。そして手を使うことで私たちの生活はより豊かになる。このワークショップは手に感謝して、創造性や芸術において、手ですべてを作り出すことができることを子供たちと一緒に体験するもの」
この日は作品が置かれる地元の田沢小学校でワークショップが開かれ、3・4・6年生の107人が参加しました。子どもたちはダダンさんから作品の説明を聞いたあと、ペットボトルに切り込みを入れて、羽の部分を作り、マジックやモールで飾りつけをして1人1つずつ風車を作りました。
3年生
「切ったり、色を塗るのが楽しかった。羽を折り曲げるのを工夫した」
6年生
「(アフリカの子どもたちの話は)少し怖かったけど、ワークショップは楽しかった。羽をいろいろな色にして、ひとつは透明にして工夫した。清田山キャンプ場にみんなで見に行きたい」
ダダン・クリスタントさん
「すばらしいものを作ってくれた。作品もいいものになると確信している。とても幸せ。子どもたちがこのインスタレーションに参加してくれたことがとてもうれしいし、感謝している」
このワークショップは中里中学校でも行われたほか、会期中もイベントとして行われる予定です。また9回展ではダダンさんが2006年に中里エリアの清田山集落に出展した「カクラ・クルクル・アット・ツマリ」がリニューアルされます。詳しくは、大地の芸術祭公式ホームページをご覧ください。
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