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美術館MonET(モネ)に展示の2作品 新潟市の中学生に壊される

2022年06月04日 18:33更新

十日町市の美術館、「越後妻有里山現代美術館 MonET(モネ)」に展示されていた作品2点が、今年4月、修学旅行で美術館を訪れた新潟市立中学校の生徒に壊されていたことが、6月4日に分かりました。美術館の運営者が警察へ被害届を出し、作品を所有する十日町市は、新潟市に損害賠償を求めることにしています。

壊された作品は、日本人作家クワクボリョウタさんのLOST#6(ロストシックス)と、ドイツ人作家カールステン・ニコライさんのWellenwanne LFO(ヴェーレンヴァンネ エルエフオー)の2つです。

このうちLOST#6は、鉄道模型から放たれた光を織物器具に当て、その影が壁に投影される作品です。

クワクボリョウタ「LOST #6」photo Nakamura Osamu.

Wellenwanne LFOは、低周波で水面を振動させ、広がる波紋をスクリーンに投影する作品です。

カールステン・ニコライ「Wellenwanne LFO」photo Kioku Keizo.

市によりますと今年月21日、新潟市内の中学校が修学旅行で「MonET」を訪れた際、生徒数名が、2つの作品を壊しました。LOST#については、全損で修復できる状態ではないということです。

一方、Wellenwanne LFOは作品の一部になっているパイプが曲げられたものの、1週間後に仮復旧して、公開されました。2つの作品は4月28日から始まった「大地の芸術祭」の作品にもなっています。

被害は修学旅行当日に判明し、その日のうちに十日町警察署による現場検証が行われました。5月2日、美術館の運営者が十日町警察署へ被害届を出し、5月27日には、新潟市の教育委員会や当該学校長が十日町市へ謝罪に訪れました。壊された作品を所有する市では、新潟市に損害賠償を求めることにしています。

関口芳史市長は6月4日の記者会見で「大地の芸術祭は20年やっているが、これまで大きなトラブルはなかっただけにショック」と話し、「MonET」に監視カメラを設置して防犯体制を強化する考えを明らかにしました。

なお6月6日、新潟市教育委員会は作品を壊したのは市立黒崎中学校と発表し、生徒への事前指導などを徹底するとしています。

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