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小学生がハナアブ貴重種 続々採取!キョロロ市民協働調査

2022年07月29日 17:02更新

十日町市の越後松之山「森の学校」キョロロが市民と協働で行っている昆虫調査で、参加する小学生が県内で初記録の昆虫や、新種や日本未記録種とみられる個体を採取し、成果を挙げています。

キョロロでは、市民と一緒に2020年の春から秋にかけて月に1回、生物調査のイベントを開催しています。調査しているのはハエ目ハナアブ科「ハナアブ」の仲間です。見た目はハチに似ていて、多くの種類はミツや花粉を食べるために花に集まる習性があります。

ハナアブなど一般にあまり知られていない昆虫は、調査例が少ないため県内未記録の種などの新発見がしやすいというメリットがあります。キョロロでは、このイベントを通してこれらの昆虫の魅力や多様性を伝えていく事も目的としています。

調査では松之山周辺や大厳寺高原に出向き、捕虫網でハナアブを採取します。

キョロロによりますと、県内では比較的ハナアブ科の調査が進んでおり、既に150種類ほどが確認されているということです。キョロロによりますと、県内未記録の種を採取するのは容易ではないということです。

オオクニクロハナアブ

調査の結果、2021年9月に県内で初記録となるオオクニクロハナアブ(メス1個体)を小中一貫校の「まつのやま学園」4年生 大谷成輝さんが採取しました。この種は、日本では10例ほどの採取記録があるのみです。

ベッコウハナアブの一種

また、2020年6月に新種とみられるベッコウハナアブ属の一種(メス1個体)を、上越市立中郷小学校の5年生 村越心士さんが採取しました。

クロハナアブの一種

さらに、2021年5月に日本未記録とみられるクロハナアブ属の一種(オス1個体)を、南魚沼市立上田小学校の4年生 小林頼叶さんが採取しています。

キョロロの研究員 加藤大智さんは「今後も調査を続け、松之山周辺のハナアブの種類をしっかり調べたい。メスだけでなくオスも採取し、場合によってはDNA検査もして種を明らかにしていきたい」と話しています。

市民協働調査「ハナアブしらべ」に興味があるという方は、キョロロのホームページをご覧ください。

 

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