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地域おこし協力隊3人が退任あいさつ 退任後は市内に定住

2022年07月31日 06:00更新

十日町市で地域おこし協力隊として活動してきた3人が3年の任期を終えるのを前に、池田克也副市長を訪ね、これまでの活動を報告しました。3人は退任後も市内に定住することになっています。

地域おこし協力隊を退任するのは、田中智美さん(26)、南雲歩さん(49)、宇野央展さん(42)の3人です。

(田中さん:下の列の右、南雲さん:下の列の左、宇野さん:下の列の左から2番目)

3人は令和元年8月から、田中さんが十日町の飛渡地区、南雲さんが松代の北山地区、宇野さんが松之山の浦田地区に住み、農産物の販路拡大や、使われなくなった棚田でのコメづくり、そのコメを使ってこうじや甘酒を作るなどの活動に汗を流してきました。

このうち茨城県出身の宇野さんは中学時代に山村留学で浦田地区に暮らした経験があり、協力隊になりました。浦田地区では、地域が経営する地区唯一のスーパーマーケットや移動販売を手伝ってきました。 

宇野央展 さん
「高齢化で買い物に来られない人がいる。品物を届け、困ったことを聞いた」

スーパーはその後、経営を続けるのが難しくなり閉店しましたが、宇野さんは退任後も浦田地区に残り、特産品を売ったり、地域住民が集まって交流できる場所を作る活動をしていきます。

宇野央展 さん
「スーパーがなくなり不便になった。スーパーに行くと誰かと話しができていたので、寂しいという声を聞いた。地域の住民が交流できる場所を作りたい気持ちになった」

宇野さんが考える交流施設のイメージ

宇野さんを含む3人は退任後も市内に定住することになっています。池田副市長は「引き続き十日町市を盛り上げてください」と活躍に期待していました。

これまで十日町市の地域おこし協力隊として活動し退任したのは71人で、このうち50人が定住しています。定住率は70.4%です。市によりますと定住率の平均は国がおよそ60%、県がおよそ50%です。市では十日町市の定住率が高い理由について、協力隊と地域のニーズに合わせて協力隊を配置しているためと話しています。

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