2022年08月10日 11:50更新
この秋、ツキノワグマのエサとなるブナの実が「並作」となる見通しであることが分かりました。新潟県は「並作」と予想されたものの、地域によりばらつきがあり、冬眠前のツキノワグマがエサを求めて人里へ出没する可能性があるとして、注意を呼びかけています。
県は、今年7月1日から7月31日にかけて、県内149地点でブナを対象に調査員が目視で実の調査を行いしました。その結果、主に山奥に分布しているブナは、県内全地区で全体にまばらに結実、または一部に結実する「並作」となりました。
<ブナの豊凶予測結果(速報)>
◇全体:並作
◇下越:並作
◇中越:並作
◇魚沼:並作
◇上越:並作
県によりますと、今年度のツキノワグマの目撃件数は8月9日現在399件で、春から出没が継続して確認されているということです。また十日町市では今年度18件の目撃が寄せられていますが、人身被害はないということです。
十日町市 ツキノワグマ目撃件数(出没、痕跡など)
令和元年度 33件
令和2年度 62件
令和3年度 64件
令和4年度 18件(8月10日現在)
新潟県は、夏の行楽などで入山し、クマの生息域に近づく場合は被害にあわないよう次の点に注意するよう呼びかけています。
クマによる人身被害防止のポイント
・地域のクマ目撃情報を確認し、クマのいるところには近づかない
・複数人で行動し、ラジオや鈴など音の鳴るものを携行する
・クマの活動が活発な早朝や夕方の入山は避ける
・クマのエサとなる生ごみや不要となった農作物、果実は適切に処分する
・クマを誘引するお墓のお供え物は、お参り後に持ち帰る
・集落周辺や河川敷など、クマが隠れそうな藪は刈り払う
なお、今回の結果は速報値で、ブナに加え、ミズナラ、コナラ、クリ、オニグルミを含めた最終のとりまとめ結果は9月下旬に発表される予定です。
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