2022年11月15日 11:44更新
過去、最も長い145日間開催された越後妻有大地の芸術祭2022がこのほど閉幕し、まつだい雪国農耕文化村センター農舞台で13日、閉会式が開かれました。
大地の芸術祭の第8回展はコロナ禍で開催が1年延期されるなか、感染防止対策として4月29日から11月13日まで、会期をこれまでの3倍、145日間にして実施されました。参加した作家は38の国と地域から263組、作品は新たに123点を加えた333点でした。
閉会式には実行委員会のメンバーや各会場で訪れた人をもてなした地元ボランティアなど350人ほどが集まり、今年の芸術祭の成果をふり返りました。
実行委員長の関口芳史十日町市長はステージで「ロングランの開催は人繰りが大変。ずっと作品を管理し続けなければいけないので、いろんな心配があったが本当に多くの皆さんからお助けいただいて課題を突破することができた。8回展は大成功だったのではないか。次の芸術祭に向けての新たな課題も浮かび上がってきている」と話し、2年後に9回展を開くことを宣言しました。越後妻有里山現代美術館MonETで延べ4500人にお茶のおもてなしをした東部地区振興会の徳井雅司さんは「ロングランにやってごちゃごちゃに混むことはなく、僕らもすっきりと割とお話ししながらお茶を配れた。一人ひとりのお客さんと結構お話しできたのは良かった。ロングランは地元の人間にしては何も問題はなく、いつもお客さんが来て笑顔をもらえた」と話していました。
式では十日町小学校の5年生が作った大地の芸術祭のイメージソング「大地の奇跡」が披露されたほか、芸術祭で津南中等教育学校を舞台に地元に伝わる農機具を楽器に変えてパフォーマンスしたサックス奏者の岡淳さんが生徒と一緒に演奏を披露しました。
最後は今年、女子サッカーの北信越2部リーグで優勝し、1部リーグへ昇格を決めた「FC越後妻有」のメンバーが稲穂ダンスを披露し、参加者全員で芸術祭の成功を祝いました。
事務局によりますと、芸術祭全体の来場者は会期が最長だったこともあり、過去最多となる見通しです。次回の大地の芸術祭は2年後、2024年に開かれる予定です。
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