2022年12月22日 17:38更新
豪雪地十日町市の特性を生かして、雪国で豊かに楽しく暮らせる居住空間を提案するコンテストが20日(火)、越後妻有文化ホール段十ろうで開かれました。
このコンテストは市民や市内へ移住を考えている人に向けて、雪国の生活を前向きなイメージで考えるきっかけにしてもらおうと十日町市が開きました。去年に続き2回目となる今回は、子育て世代向けの新築住宅や空き家のリノベーション計画を考える一般部門に44件の応募がありました。この日は一次審査を通過した県外在住の5組がプレゼンテーションしました。
関口市長や建築、移住分野の有識者による審査の結果、最優秀賞に選ばれたのはYaT architects所属で神奈川県と京都府にそれぞれ在住する辻村修太郎さんと吉田祐介さんのプラン「大地と寄り添い暮らす二重円環の家」です。
この家は従来の高床式の基礎となる鉄筋コンクリート部分を住宅の中心部に最小限にとどめることで、1階に雁木のような軒下空間をつくり、どこにいても庭と繋がれるのが大きな特徴です。
講評では十日町地域に最も寄り添っていて、高床式の住宅をアップデートしつつ、新しい気づきが得られると高く評価されました。
辻村さんは「我々2人は駆け出しの建築設計事務所。十日町には素晴らしい建築の方が色んな新しい建物を建てている。僕たちも将来そういうところに参加して仕事ができればと思うし、頑張りたい」と受賞を喜んでいました。
また審査委員長の関口市長は「これからも雪国十日町市の魅力をさらに掘り起こしていきたい。今回の建築プランをなんとか1つでも実現していくことを市としても応援する」と話していました。
なお、一般部門で入賞したプランは十日町市の移住・定住促進サイトなどで紹介されるほか、作品の中から建設依頼や事業化が進んだ場合、市は設計者に対して、最大50万円の補助をすることにしています。
またコンテストでは「こんな雪国の家で生活したい」というイラストを募集する小中高生アイデア部門も設けられ、118の作品が市内をはじめ全国から集まりました。優秀賞5作品、佳作20作品を含むすべてのイラストが今月28日まで市民活動センター十じろうのギャラリーで特別展示されています。
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