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宮中取水ダムで田沢小3年生がサケ稚魚放流

2023年03月08日 17:57更新

元気に帰ってきてね!

十日町市立田沢小学校の3年生が信濃川中流にある宮中取水ダムの魚道に8日(水)、サケの稚魚9万匹を放流しました。

宮中取水ダムでは信濃川の河川環境を守ろうと、中魚沼漁協とダムを管理するJR東日本の共催で毎年サケの稚魚を放流しています。14年目の今年は、田沢小学校の3年生29人が放流に参加しました。稚魚は村上市の三面川で育てられたもので体長は3、4センチ、重さは0.9グラムほどです。

3年生は漁協やJRの職員から小分けされたバケツを抱え、ダム右岸のせせらぎ魚道で稚魚およそ9万匹を放流しました。

井之川由衣さん
「サケは元気に逃げていった。『元気でね』と送ってあげた」

羽鳥詩月さん
「稚魚は見たことなくて、すごいちっちゃくてかわいい。『また元気にこっちに帰ってこられるように』という気持ちを込めた」

井ノ川裕汰さん
「サケがいっぱい流れていって3、4年後に帰ってくるというのにびっくりしたけど、こんなにいっぱい流しているのにちょっとしか帰ってこないのは悲しい」

サケは3、4年ほどかけて海で成長したあと再び川に戻ってきます。JR東日本によりますと魚道の遡上調査で確認されたサケの捕獲数は3年前が996匹、2年前が330匹、去年は141匹と年々が減っています。

中魚沼漁業協同組合 村山徹 組合長
「新潟県や全国の回帰率分くらいで帰ってきてほしいけど、ここまでは134km登ってくるわけで、なかなか簡単には帰ってきてくれない。理由はいろいろあってわからないが、環境保全のひとつの大きなバロメーターになると思う。サケ漁の生業は回帰率が悪くてできないが、サケの増殖だけはやれるだけしてあげないと。いっぱい帰ってきてください」

この日は子どもたちの放流のあと、関係者がさらに9万匹の放流を行いました。

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