2023年03月15日 18:20更新
山の妖精が火の用心!
雪消えが早い中、春の山火事や林野火災を防ごうと、十日町地域消防は防火ポスターと短冊にことしの箱根駅伝で区間新記録を樹立した、松代出身の山本唯翔選手を起用し、広く注意を呼び掛けています。
防火ポスターに起用されたのは松代地区犬伏出身、城西大学3年の山本唯翔選手です。
山本選手は、ことしの箱根駅伝の往路5区で小田原から芦ノ湖までの20.8kmを1時間10分4秒で走り、区間新記録を樹立。山の妖精と呼ばれたことで話題となりました。
防火ポスター
十日町消防では雪消えが早い今年の春、山火事や林野火災の発生を警戒しています。十日町地域消防管内では雪が多かった去年は林野火災が1件、休耕田や畑などが燃える火災は2件だったのに対し、少雪だったおととしは、林野火災が2件、休耕田や畑などが燃える火災は5件と増加傾向にありました。
十日町地域消防本部予防課 山崎哲嗣 予防課長
「今年の雪は非常に少ないので山火事が増えるのではないかと心配していた。山火事予防を考えていたところ、箱根駅伝で“山の妖精”と呼ばれる選手が出たんだ!とひらめいた。本人に頼んだところ、快くポスターのモデルになってくれた。外でゴミなどを燃やすことは法律で禁止されている行為。絶対にしないようにして頂きたい。もし農業などでどうしても火入れが必要な場合は、必ず消火体制を整えてから行って頂きたい」
防火ポスターは500部作られ、防火管理者協議会加盟の事業所や駅、学校などに掲示されます。防火短冊は2万3000部ほど作られ、各消防団を通じて管内の全世帯に配布されます。
防火短冊
一方、十日町市内では建物火災が相次いでいます。去年一年間で7件だったのに対し、今年は3月13日の時点ですでに4件発生しています。3月10日には山野田地内で住宅2棟が全焼する火災、2月28日には住宅1棟が全焼し、90代の女性がやけどを負ったほか、1人が亡くなる火災が起きています。
十日町地域消防本部予防課 山崎哲嗣 予防課長
「死者やケガ人を出さないためにも、住宅用火災警報器の設置が大切。設置義務から10年が経ち内部バッテリーが消耗して使えなくなる。バッテリー交換だけでなく、本体ごと変えてもらい、日常の点検を怠らないようにして頂きたい」
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