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美人林「ため池」の水抜ける 大型連休に水鏡見られず

2023年04月20日 17:10更新

樹齢100年ほどのブナが生い茂る松之山地区の景勝地「美人林」で、写真スポットにもなっているため池の水をせき止めていた遊歩道下の堰が3月末に決壊し、新緑の若葉が水面に映る水鏡が見られない状況になっています。

美人林は、広さ3ヘクタールほどの場所に樹齢100年ほどのブナが生い茂る十日町市松之山を代表する景勝地です。ここには明治末期に農業用として作られたため池があり、新緑の春には生い茂った若葉が池の水面に反射して映る、幻想的な「水鏡」が訪れる人たちを楽しませていました。

去年4月22日撮影の水鏡

しかし先月23日に遊歩道下の土の堰が水圧で決壊し、池の水がすべて下流に流されてしまいました。遊歩道の下には水が抜けたとみられる大きな穴が。

美人林を守る会 高波悟 会長
「発見した時は、水が全部抜け、穴が開いてすごい状態だった。コイもいたが流れていったと思う。ここ数年、池の水が少しずつ漏れていた。それが耐え切れなくなって、何年越しのもので穴が開いたと思うがそれが一気にいって大きな穴になった」

美人林を守る会では大型連休を迎える前になんとか池に水を貯めようと応急措置で土嚢などを積み、一度は水深60cmほどまで回復しましたが、水が溜まると再び水が抜けてしまいます。現状、穴をあけたままの状態にしているほか、上の遊歩道は歩けないようにしてあります。

美人林を守る会 高波悟 会長
「美観的に悪いのはマイナスになる。それは無いようにして今後の水鏡の復活を。訪れるお客さんには今年はこういう状況になっているが、これまで以上に良くなることを我々もいろんな形で申請やお願いをしていく。来年以降は素晴らしいものになるよう期待している」

美人林は複数の土地所有者による私有林です。美人林を守る会では林の所有者と一緒に市に現状を報告していますが、市では所有者や守る会、観光協会などと協議を重ねて、今後の対応を検討していくとしていて、これまでと同じ姿に復旧するまでには、当分時間がかかる見込みとなっています。

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