2023年05月19日 18:18更新

梅雨や台風に備えて、十日町市と津南町の消防団による夜間の水防訓練が18日（木）4年ぶりに信濃川の河川敷で行われました。

この訓練は水害に備えて被害を防ぐ技術の向上を目的に、信濃川・魚野川水防連絡協議会が行っています。コロナの影響で4年ぶりの開催となった今年は、信濃川河川事務所をはじめ、十日町市や津南町の職員や地元の消防団など179人が参加しました。

訓練は夜間に洪水が発生した想定で、午後7時から始まりました。参加した各消防団は川の流れを緩め、堤防の決壊を防ぐ、「木流し工法」や、水が堤防を越えるのを防ぐため土のうを積む「改良積み土のう工法」など応急工事の手順を確認しました。

参加した十日町方面隊の消防団員「水防訓練は久しぶりの参加で勉強することがあった。活かせることがない方がよいが、有事の際には今日学んだことを活かしていきたい。各地域に消防団員がいるので、災害時の行動に関する勉強会を各地区でやれればありがたい」

協議会によりますと2019年に台風19号が通過した際、長野県での大雨の影響で信濃川の水位が上昇し、河岸の崩壊や、浸水被害が十日町市や津南町内で発生しました。それ以降、大きな水害は起きていません。

十日町市役所総務部　金澤克夫 部長
「特に防災訓練はコロナ禍でやりあぐねていた。本来しなきゃいけないものができていなかった。今回は4年ぶりで非常に価値がある。信濃川ではことしの5月8日も消防団待機水位まで数センチのところまで水位があがった。梅雨時期になると訓練で終わらないような災害になるかもしれない。市民1人1人が水害にあったときに慌てずに水から逃げるなど考えてほしい」