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中魚沼漁協 ドローン活用してアユ放流

2023年05月24日 18:17更新

空を飛ぶアユの稚魚!

7月の第3土曜日のアユ釣りの解禁を前に、中魚沼漁業協同組合が初めてドローンを使って運搬し、清津川などにアユの稚魚およそ14万匹を放流しました。

中魚沼漁業協同組合ではアユ釣りが解禁になる前のこの時期、毎年、清津川や釜川、中津川でアユの稚魚を放流しています。例年は組合員10人ほどが、2日かけて稚魚の入ったバケツをリレーして川岸まで運んでいましたが、今回初めてドローンを使って運搬しました。

ドローンのタンクには1度に最大16リットル、4000匹の稚魚が入ります。漁協の組合員でもある市内の土木会社 村山興業のオペレーター2人が操縦と川岸での受け取りを担い、1日かけて流域の21か所に、あわせて14万匹ほどを放流しました。

中魚沼漁協によりますと、ドローンを使った稚魚の放流は県内の内水面漁協では初めてではないかということです。

ドローン導入の背景には組合員の高齢化があります。放流を手伝える人員が減ったことや、放流する際、足場の悪い急流の川岸で転んでケガをする人が毎年あとを絶ちませんでした。

また、稚魚にとってもバケツリレーに比べて短時間で運搬することができ、体に傷がつきにくく負担が少ないということです。

村山徹 組合長
「まずは安全に放流ができること。組合員がみんな年をとって運ぶことは無理。稚魚の放流は皆さんに釣りを楽しんでもらう前提条件で、そこで組合員の皆さんに迷惑をかけることはできない。今の時代だからドローンを使って安心安全で速くやりたいというのが基本だった。アユも空を飛んで放流されるとは夢にも思っていないだろう。ぜひ天空のアユを今年は釣ってください」

中魚沼漁協管内でのアユ釣りの解禁日は7月15日(土)です。組合では今後、川の源流域でイワナの放流にもドローンを利用したい考えです。

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