十日町タウン情報

  1. 十日町タウン情報
  2. JCVニュース
  3. 絹の手織り体験できます!「撚糸」の髙三商店がリニューアル

絹の手織り体験できます!「撚糸」の髙三商店がリニューアル

2023年05月31日 18:19更新

絹織物を作る作業工程の「撚糸(ねんし)」を家業にしてきた十日町市稲荷町2丁目の髙三商店がこのほど、工場をリニューアルオープンしました。工場見学が自由にできるほか、シルクのファンを増やそうと、販売や手織り体験ができる施設に生まれ変わりました。

髙三商店は絹糸の卸売りと撚糸業を営み、十日町のきもの文化を支えてきた昭和28年創業の老舗です。撚糸は絹織物で重要な絹糸の「タテ糸」と「ヨコ糸」を作る作業です。カイコの繭からとった生糸に「撚り」をかけることで糸の太さや硬さ、柔らかさなどを調整します。

髙三商店 髙野平吉 代表
「撚りは糸の硬さや風合いを決める作業。そのための撚糸工程は必ず織物に必要。撚糸で細い糸も太くすることができ色んな可能性を秘めている。十日町は多い時で100軒くらい撚糸屋があった。いまは4軒しかない」

髙三商店ではこれまで、織物メーカーや糸の販売業者から撚糸を委託受注するのが主な仕事でしたが、より多くの人にシルク素材の魅力を知ってもらおうと去年、工場を見学できるようにリニューアルしました。建物の3分の1のスペース(およそ160平方メートル)は絹織物体験ができるギャラリーになりました。

髙三商店 髙野平吉 代表
「軽いしチクチクしないし、繭から1本1200メートルの糸が取れる。それを何本か合わせて太くしているので、切り口が無く、すごい肌ざわりが良い。撚糸工場だから作れる毛糸みたいな太い糸で編んでもらったり、織ってもらってシルクとウールの違いを感じとってほしい」

ギャラリーには撚糸の製法や材料となる繭なども展示されています。またリニューアルにあわせて髙三商店では自社で撚糸し、染色した様々な糸の一般販売を本格的に始め「イトイト」という名前のオリジナルブランドも立ち上げました。さらにギャラリーでは自慢の絹糸を使って、マフラーやランチョンマットを作れる絹織物の手織り体験もできます。

髙三商店 髙野平吉 代表
「シルクは太い糸を作って販売しているところもないし、まして撚糸をして太く作るところもない。今までなかった分野と思っている。若い人たちに魅力を感じとってもらえれば、それを生きがいにこれからも頑張っていきたい」

手織り体験は最大6人までで、1週間前までの予約が必要です。また絹糸はインターネットでも注文を受け付けています。詳しくは髙三商店のホームページ、またはインスタグラム「イトイト」をご覧ください。 

この記事が気に入ったら
十日町タウン情報にいいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でJCV Fan !をフォローしよう!

Copyright (C) 2024 十日町タウン情報 All rights reserved.