2023年08月08日 15:56更新
2021年に閉校した旧貝野小学校を冬でもグランピングなどができるキャンプ場に改修し、再利用するプロジェクトが進んでいます。本格的な改修を前に、6日(日)には校舎3階のメモリアルルームを移設する作業や、学校に残った不用品を譲渡する学校開放イベントが開かれました。
十日町市本屋敷にある旧貝野小学校は児童数の減少により2021年に閉校しました。その後、校舎は使われていませんでしたが、キャンプ場施設として再利用するプロジェクトが立ち上がり、地元建設業の丸山工務所が改修にあたります。
丸山工務所は去年開かれた雪国居住空間コンテストの暮らし体験施設部門で貝野小を冬に特化したキャンプやグランピング施設へリニューアルする「雪原学舎」のアイデアを提案し、最優秀賞を受賞しました。丸山工務所ではこのアイデアをもとに、来年1月のグランドオープンを目指して改修計画を進めています。
丸山工務所 上村仁さん
「校舎内は、宿泊できる部屋を2、3階に作り、グランピングのようなサービスを予定している。1階には、ラウンジやカフェを置き、一般のお客様も広くおいでいただけるような施設にしたい。一面が雪景色になるのが非常にロケーションとして美しいというところ。雪中キャンプはハードルが高いという方でも、耐雪型で安全な学校という施設があることで、ハードルを少し下げてご利用いただけるのかなと考えている」
9月からの改修工事を前に、この日は学校の歴史がわかる資料などを残したメモリアルルームの移設作業や、不用品の譲渡会が行われ、貝野地区の住民およそ50人が久しぶりに校舎に足を運びました。
メモリアルルームには貝野小でかつて盛んだったリコーダー活動の資料や、長い歴史のなかで数多く受賞してきたコンテストの賞状などが飾られています。
貝野小学校卒業生
「いろいろ思い出はあるが、リコーダーが一番思い出になっている」
「3年ぶりに学校に入りしんみりした。いろんな人に愛される場所で、いろんな人が気軽に行けるような場所になると良いと思う」
「丸山工務所さんの説明を聞いて、協力してみたいと思った。『雪原学舎』が貝野のシンボルとして地域のよりどころとして、地域の皆さんのふれあいの場、貝野出身の皆さんの交流の場になっていただければと思う」
閉校時の校長 松澤ゆりかさん
「壁に最後の年に絵を描いたその壁が綺麗に残っていたので、その時に描いたのを思い出した。地域の方がたくさん集まって下さり、譲渡会の時間には卒業生が何人も来ていて写真を懐かしくご覧になったり、教室の何か記念になる物をと見て下さり、すごくありがたい」
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