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山間部で水稲渇水被害のおそれ 市が応急対策で用水確保の経費補助

2023年08月10日 17:49更新

7月中旬以降、雨が降らない日が続き、山間部を中心に渇水による水稲の生育不良が予想されることから、十日町市農林課は応急対策として9日(水)から用水確保のために必要な経費の補助を開始しました。

写真は赤谷や岩瀬集落で水稲管理を請け負う、株式会社あいポート仙田の田んぼの様子です。早生品種やコシヒカリなど13ヘクタールで栽培を管理しています。

このうち赤谷集落にある一部の田んぼでは、水が足りずに土が乾き、白くなっています。畔に近い部分では土のひび割れも見られました。

髙橋幸一代表取締役によりますと、あいポート仙田では赤谷集落に流れ込む4か所の沢の水を利用し、それぞれため池に貯水して、そこからポンプとホースを使って各水田に配水しています。

しかし、雨の降らない日が続いたため、沢から流れ込む水量が減り、ため池に水が十分に溜まらず、8月に入ってから各水田に必要な水が行き届かない状態だということです。稲の生育にまだ大きな影響は見られませんが、沢の水の量は日に日に少なくなっていて、10日時点で送水できる水はあと2、3日分ほどしかないのではと、高橋さんは懸念しています。

髙橋幸一 代表取締役
「今年は大丈夫かと思っていた。近くに渋海川があるのに水利権の問題で揚げられない。5年前も渇水があり、あのときはなんとか雨が降ったが今回は厳しい。今は水を配っているが無くなったら諦めるしかない…」

市では特に山間部での稲の生育不良が懸念されることから、農業者や法人などに対し、渇水対策として用水確保に必要な経費を補助する応急対策事業を実施しています。

補助対象は水路の掘削、送水管や揚水機の設置、揚水機の運転にかかる燃料費や電気料で、ミキサー車や散水車などによる水の運搬経費も対象となります。

補助金額は用水確保に要した経費の2分の1以内で、対象経費は3万円以上、面積に応じて補助限度額があります。

申し込みには申請書と、枯死のおそれのあるほ場や送水作業の写真、対象経費の請求明細書や領収書が必要です。詳しくは十日町市農林課農地整備係(025-757-9926)、または各支所の農林建設係までお問い合わせください。

 

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