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1等米比率1割満たず…農業者団体が仮渡金引き上げ要望

2023年09月21日 18:47更新

この夏の高温と干ばつの影響でJA十日町に集められたコシヒカリの1等米比率が1割に満たないことがわかりました。ほとんどは2等米となっています。こうした中、農業者でつくる団体が2等・3等米の仮渡し金を引き上げるよう、JA側に要望しました。

画像提供:JA十日町

JA十日町では今月7日からコシヒカリの品質検査が始まりました。それによりますと集荷率23.6%の9月21日現在、2等米の比率がもっとも多く、73.7%。次いで3等米が15.3%。そして1等米は1割に満たない8.5%となっています。

梅雨明けから9月上旬にかけて最高気温が30℃を超える日が続き、ほとんど雨が降らなかったことから多くのコメに粒が小さかったり、白く濁ったりする状況が見られるということです。 

JA十日町 志賀義雄 常務理事
「経験してことが無い。見た感じ透明感が無く白っぽいコメ。背白や腹白、乳心白粒など典型的な高温障害」

こうした中、市内の2つの農業者団体は19日(火)、JA十日町経営管理委員会の柄澤和久 会長を訪れ、今後の農業経営の安定化につながるよう、生産者に支払われる2等、3等米への仮渡し金の引き上げを要望しました。

JA十日町では物価や生産コストの高騰を考慮し、今年の仮渡し金を1俵当たり、1等米は1万8000円。2等米は1万6500円と去年と同じ額に据え置き、3等米については200円上乗せして1万1100円とすることを8月に定めています。

要望を行ったJA十日町農業生産組織連絡協議会の櫃間英樹 会長は取材に対し、「燃料や物価の高騰に加え、災害級の高温障害があり少しでも上乗せを検討してほしい。食味は例年と変わらないことをアピールしてほしい」と話しています。

JA十日町経営管理委員会 柄澤和久 会長
「想像以上に厳しい状況だと思う。ここまでひどくなるとは…理事会、経営管理委員会で仮渡し金の改定を協議できればと思う。追加払いがどれだけできるか精算をしてもらっている。少しでも上乗せができれば。等級が落ちたとしても食味が落ちることはないので、そこはPRしたい」

また関口市長は、9月8日時点で県農業共済組合に申告された市内の農業被害の状況は139件、260ヘクタールに及ぶと9月議会で明らかにしています。

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