2023年09月26日 17:27更新
この秋、魚沼地域ではツキノワグマのエサとなるブナの実が凶作、ミズナラの実が不作であることが分かりました。県はクマが人里に出没する可能性が高いとして注意を呼び掛けています。
豊凶調査結果(確報)
凶作:結実は認められない
不作:わずかに結実
県は今年8月、ブナやミズナラなどクマのエサとなる5種類の樹木の実のなり方を県内239地点で調査しました。それによりますと、魚沼地域では山奥に分布するブナが凶作、人里に近い所に分布するミズナラが不作。コナラとオニグルミは並作、クリは豊作でした。
こうした結果から、秋は山奥でのエサ不足が予測され、人里に近い里山やカキなどの果樹がある人里に出没する可能性が高く、注意が必要だということです。
県によりますと、今年9月25日現在、県内のクマの目撃情報は629件で4人が被害にあっています。本格的な秋を前に十日町市には、クマの目撃情報や形跡を見つけた報告は9月26日現在、64件寄せられていて、直近3か年の年間目撃件数(令和2年62件、令和3年64件、令和4年28件)を超える勢いとなっています。
県では、ツキノワグマの出没による人身被害が拡大するおそれがあるとして、9月1日から11月30日まで「クマ出没警戒警報」を発表しています。山に入るときは、県のホームページでクマが出没した場所をチェックしたうえ、単独行動を避ける。音の鳴るものやクマよけスプレーを携帯する。万が一、クマに遭遇した場合は刺激せず、頭・首・腹を守る態勢をとるよう注意を呼び掛けています。
Copyright (C) 2024 十日町タウン情報 All rights reserved.