2023年09月27日 15:21更新
十日町市松代地区、星峠の棚田で県内外から集まったボランティアが稲刈りと昔ながらのはさがけをしました。
松代地区では農業の担い手不足を補おうと、地域おこし協力隊の星裕方さんが中心となって地域の外からのボランティアの手を借りながら棚田の維持整備に取り組んでいます。
この日は松代地区と交流を続けている東京都世田谷区の地域コミュニティ「チーム用賀」のメンバーをはじめ、県内外から51人のボランティアが「星峠の棚田」に集まりました。
前日までの雨で土がぬかるむ中、参加者は2時間ほどかけて鎌を使って稲を手刈りしました。
参加者
「稲刈りをやってみたいと思い、楽しみにしていた。思っていたより良い運動になる」
「田んぼは気持ちがいい。田植えは何回か経験があるが、稲刈りは初めて。このあと、おいしいごはんが食べられそう」
「今回3回目の参加。このとれたての米を食べると、また来年も頑張ろうと思う。まず峠集落の一員になることから頑張っている。この場所が大好き。大好きだからこそ続けられる」
この日、刈り取ったのはコシヒカリ4アールほどです。地元の人によりますと星峠でも8月の高温で、ため池の水が枯れ、ほかの場所から水をくみ上げる対応を迫られたものの、米自体に大きな影響は出ず、状態は良いということです。
稲刈りの後には稲を乾燥させる昔ながらの、はさがけも体験しました。
十日町市地域おこし協力隊 星裕方さん
「70歳を超えている人がほとんどで、担い手が不足しているのが、ゆゆしき事態だと思っている。保全していくためには多くの人が1つの田んぼに入り、みんなでコミュニティを作ってやっていくような棚田のあり方があっていいのではないかと考えている。棚田を守っていくと考えたときに、大きさもそんなに大きくない、手ごろなサイズなのを逆手に取り、東京の人がコミュニティで関わりながら、田んぼを維持していくようなことを今、考えているところ」
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