2023年10月03日 17:37更新
2年後の3月に閉校することが決まっている県立十日町高校松之山分校で、恒例の文化祭「松高祭」が9月30日(土)開かれました。
3年生と2年生の複数学年が文化祭に参加する今回が最後になりました。
松之山分校は生徒数の減少により令和7年3月で閉校します。75年の歴史があり、創立当初は80人ほどの生徒が通っていましたが、現在は3年生22人、2年生19人の41人です。複数の学年が参加して行う松高祭は今年が最後です。
今年は訪れた人が展示を見やすく、より楽しめるように会場を体育館のみに集約しました。また、学年ごとに4つずつ、計8つの工夫を凝らしたブースを設け、地域の人たちをもてなしました。このうち2年生はお菓子釣りやボウリング、トランプゲームを楽しんでもらう手作りのレクリエーションブースを設けました。
2年生
「最初は遊園地を小さい形でやろうと思っていたが、具体的に何をするかという話になり、的当てのようなゲームを思いついた。高校はあと数年で誰もいなくなってしまうので、そのにぎわいをしっかり楽しんでいってもらいたい」
3年生は、生徒手作りの月のオブジェを使った、フォトスポットやワニを叩くゲームのブースを並べました。
3年生
「今年で複数学年の文化祭が最後なので、爪痕残したいと思った。2年生も存分に楽しめたと思う」
「閉校は悲しいが自分たちが作り上げた文化祭の良さが、ほかの学校にも伝わるといい」
保護者
「いろいろ工夫があり楽しかった。盛り上げてくれたり、生徒の協力する姿が和気あいあいとしていて、とてもよかった。生徒、先生関係なくみんなで協力していた」
「最後というさみしい思いはあるが、小さいなりにみんなで考えて盛り上げてくれる松高祭に来てよかった」
卒業生
「昭和47年に卒業した。生徒数が少なくなっているので時代の流れかと思うが、閉校のときがついにきたかと思った。冬、2階の窓下まで雪が積もって、そこから順番に投げられたのが思い出」
松之山分校 武藤俊昭 校長
「卒業生ができるだけ集まってもらい、思い出を語って松高に対して感謝の気持ちを持てるような、機会になればと思っている。多くの集落があるが、常日頃から応援してもらっていて、松高だよりを楽しみに待っている人もいる。松高祭に来た人からも『楽しかった』と良い感想をもらえた。松之山の人たちに感謝している」
「松高祭」に卒業生や地域の人など110人ほどが訪れたということです。松之山分校では来年度、閉校に向けた記念行事を計画しています。
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