2023年11月13日 17:56更新
地元の高校生が協力して、中心市街地を盛り上げる恒例のイベント、「まちなか✕GAKUENSAI」が11日(土)から2日間にわたって本町通りの4つの施設で開かれました。今年は特に「食」にちなんだブースが活気を集めました。
このイベントは、地元高校生の力でまちなかを活性化していこうとNPO法人市民活動ネットワークひとサポが企画したもので、今年で7回目となります。
十日町市と津南町の高校6校から延べ160人ほどが参加し、文化部が日頃の活動成果を展示したり、ステージイベントを披露したりしました。
十日町市民交流センター分じろうでは、津南中等教育学校で地元の着物文化を発信しているグループ「雪輪組」によるファッションショーが去年に続いて開かれました。市民団体「まちなか手芸部」がリメイクした着物を22人のモデルが着て、ランウェイを華やかに歩きました。
津南中等教育学校「雪輪組」
「こういうイベントができて、自分としても成長できた「まちなか✕GAKUENSAI」モチベーションにつながるし、学校生活が楽しくなった」
また、今年は高校生が企画した食のブースが特に人気を集めていました。こちらでは、十日町高校松之山分校と十日町総合高校の生徒会が中心になって発案した「おらちのカレー」が販売されました。家庭の味を再現した7種類のカレーを高校生が調理販売し、来場者は2種類のカレーを選んで食べ比べを楽しんでいました。
十日町総合高校
「最初の材料の購入から自分たちで調理している。『中島家のこっそりたっぷり野菜カレー』は、野菜を細かく切って溶けているので、野菜嫌いな子どもでも食べられるのが特徴」
十日町総合高校生徒会長 吉沢陽呂さん
「この企画ははじめ、松之山分校が考えた。十日町総合高校は3種、松之山分校は4種のおうちのカレーを選考して、7種類を販売している。キーマカレーやグリーンカレー、普通の甘いカレーや辛いカレーもある。カレーで松之山分校とつながれてうれしいし、みんなで楽しくできている」
一方、カフェの「いこて」では、高校生の有志が地元の旬の食材を使って考案したメニュー「妻有ポークのしょうが焼き定食」と、「しょうゆの実でつけた揚げ鶏の十日町キノコソース定食」の2つを限定ランチでふるまいました。
この取り組みは「いこて」の協力のもと高校生がメニューの考案から開店準備、接客、片づけまで行う、職業体験も兼ねています。
十日町総合高校の生徒
「一人ずつ案を出し合いみんなで考えた。おいしいと言ってもらえてうれしかった。高校生だが働く気持ちが分かって、大変だったけど楽しかった」
津南中等教育学校の生徒
「接客などはやったことが無くて貴重な体験ができた。イベントを企画するのは普通は学校の中だけなので、すごくいいと思う」
いこて店長 根津真理さん
「ミーティングを何回も重ねて、当日を迎えた。みんなの日々成長を感じる。最初から最後まで、しっかりと自分たちでこなせることを考える所がまちなか✕GAKUENSAIのいいところ。十日町には食べ物や遊ぶ所もあるし、こんな事もできるということを知ってもらいたい」
ひとサポ「学生プロジェクト」プロジェクトリーダー 西野和貴さん
「人口が少なくなっていく中で、高校生は本当に貴重な世代。故郷に対して楽しかったと思ってもらえるのは必要だと思い活動している。また、高校生の成長を見られるのがものすごくよくて、大人たちにもぜひ見てもらいたい」
なお、まちなかGAKUENSAIの初日に段十ろうで行われたステージ発表は来年2月に、12月開催の歌うま選手権グランドチャンピオン大会は特別番組として来年3月に放送予定です。
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