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ウーファの「雪の日の丸干し芋」 6次化大賞でグランプリ

2023年11月22日 17:21更新

熟成させた十日町市産のサツマイモを使って手作業で加工した「雪の日の丸干し芋」が全国の優れた6次産業化商品を決めるコンクール「6次化大賞」で今年のグランプリに輝きました。

6次化大賞でグランプリに輝いた「雪の日の丸干し芋」

生産しているのは地元の女性たちが働きやすい農業環境づくりを目指す「women farmers Japan(ウーマン ファーマーズ ジャパン)」です。

原料には地元で採れた紅はるかで、実が細かったり、曲がっている、規格外のものを使っています。収穫後、寒暖差が大きい秋から冬の間に、外気にさらして保管することで熟成を促し、糖度が16度を超える甘みになってから加工が始まります。

これを蒸し器にかけて柔らかくすると、皮が剥きにくい状態になりますが、職人たちの技で、一つひとつ手作業できれいにむいて乾燥機にかけて干し芋が完成します。

佐藤可奈子 代表取締役
「雪国の環境を生かした無農薬栽培が可能であり、完熟も違う。干し芋が持ったストーリーや背景理念がある。丹精込めた商品が誰かの力になって、その人の生きる風景を変えていけることを願いながら生産しているので一口お召し上がりください」

この「雪の日の丸干し芋」を製造しているのは2021年に中条地区にできた農業法人「women farmers Japan」、通称「ウーファ」です。飲食業を営む福嶋恭子さんと、香川県からの移住者で、干し芋加工を営んでいた佐藤可奈子さんが共同経営で立ち上げました。

「ウーファ」は地元の女性農業者を集めて悩みや課題を共有し、互いに自立や成長しあうコミュニティとして、女性が働きやすい農業の環境づくりを目指しています。

福嶋恭子 代表取締役
「加工所はとても賑やか。30~70代の女性たちによって、いいコミュニティが生まれてきている。食卓が料理で溢れているような賑やかな感じ」

「ウーファ」は法人の中で、生産組合を作り13人の地元生産者が参画して、それぞれが紅はるかの無農薬栽培に取り組み、繁忙期には収穫の人手や農業機械を共有しあって助け合っています。また、収穫後は法人が紅はるかを買い取ったうえで、農家の女性たちに冬の仕事として干し芋やスイーツ用のペーストの加工に携わってもらっています。

今回、商品と合わせてこうした運営方法が評価され、今月開かれた「フードメッセinにいがた」のコンテスト「6次化大賞」で十日町商工会議所の会員企業として初めてグランプリを受賞しました。16日(木)は十日町商工会議所で受賞報告の会見が開かれました。

佐藤可奈子さん
「商品そのものの良さや運営の社会性をお褒め頂き、商品が日本や世界に通じるものなのだと自信と責任を頂けた機会になった」

「雪の日の丸干し芋」は道の駅クロステン十日町や県内のスーパー ウオロクなどで購入ができます。詳しくは「雪の日の丸干し芋」で検索してください。

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