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次世代へ繋ごう!中里の重地集落で鳥追い

2024年01月16日 17:03更新

♪ありゃりゃが鳥追いだ!

小正月の伝統行事「鳥追い」が13日(土)、中里地域の重地で行われ、集落内外から集まった親子による鳥追いの唄が、雪の里山に響き渡りました。

鳥追いは地域に伝わる、鳥追いの唄と拍子木の音で、田畑を荒らす害鳥を追い払う雪国に伝わる小正月の風習です。中里地域の倉俣地区では、この文化を次の世代へつないでいこうと、30年ほど前から重地、中里下山、田代、清田山の4つの集落の子供会が一緒に鳥追いを行っています。

今年は、園児から高校生までと、その保護者を合わせて約30人ほどが参加しました。例年は、参加者でかまくらを作って夕飯を囲みながら歌の練習をしますが、今年は少雪のため公民館で練習しました。

その間に、大人たちは子どもたちが夜道を歩く足元を照らそうと、雪壁にろうそくの火を灯していきます。準備が整うと出発です。参加者は、拍子木を鳴らし鳥追いの唄を歌いながら雪が積もる夜の道を1時間かけて練り歩き、今年の豊作を願いました。

参加した子どもたち
「歩くのが楽しかった大きく上手に歌えた」
「お米をおいしくするために歌を歌った。みんなと鳥追いをして楽しかったのでまた来年もしたい」

参加者
「子どもにとってもいい風習だと思う。無くなったらさみしいものなので、無くならないよう自分たちの子どもにも受け継いでいきたい」

また、鳥追いの唄を聞きつけた住民が、家の前で子どもたちにお菓子を渡す場面も見られました。鳥追いは地域と子どもたちをつなぐ役割にもなっています。

地域住民
「夜に村中に響く大合唱で、それを今でもやってくれているのがすごくうれしい。これからもずっと続いてほしい」
「小さいころから鳥追いの唄は続いている。先頭を切ってやってくれる人がいてうれしい」

子供会 鈴木和人 会長
「地域の人も今、子どもたちの声がなかなか聞こえないので、それを届ける役割もある。子どもたちと大きな声を出して、集落が元気になればと思ってやっている。小さな子どもたちがずっと続けてくれれば一番いい。つながりがずっと続くようにやっていきたい」

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