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初場所の勝敗を予想!「松代大相撲」千秋楽で土俵入り

2024年01月29日 12:21更新

町ぐるみで大相撲初場所の勝ち力士を予想し、その的中数で順位を争う「松代大相撲」。15日間にわたる予想合戦の末、得点が高かった上位2人が東と西の横綱となって28日(日)、表彰式で土俵入りを披露しました。

「松代大相撲」は、大相撲初場所の取組から毎日10組の勝ち力士を予想し、的中した数で順位を決める、この地域の冬の娯楽です。松代地域で大正9年にはじまり、実に100年以上親しまれています。

運営は地元有志でつくる「在天法人大日本松代相撲協会」が行い、予想する人は職場や団体ごとの「部屋」に所属して、自分で決めた「しこ名」で力士として参加します。

初場所の期間中は、部屋ごとに投票用紙が毎朝配られ、参加力士たちが予想をたてたあと、松代相撲協会がその日の午後3時半までに用紙を回収して、結果を集計していきます。その的中数の結果から、1位は東の横綱、2位は西の横綱、3位は東の大関と大相撲のように番付をつけます。

松代相撲協会勧進元 髙橋嵩一さん
「15日間のレクリエーションなので、和気あいあいと楽しんでいる。勧進元の4人が投票用紙を回収して、取り組みの番付も決めるので大変と言えば大変だが、何とか我々も楽しみながらやっているのでいいと思う。毎日勝ったり負けたりして成績が上がったり下がったりすることがスリルや楽しみがある」

今年の松代大相撲には7つの部屋から、105人の力士が15日間の予想に参加しました。初場所の最終日は松代大相撲の千秋楽として、東と西の横綱から前頭筆頭までが自前の化粧まわしを付け、表彰状を受け取り、土俵入りを披露しました。

今年、東の横綱となったのは、福祉部屋の琴優健宣(ことゆうたけのぶ)関です。150点満点中、99点を獲得し、参加13年目で初の横綱となりました。

琴優健宣関
「初めての横綱。私の祖父も昔からやっていたのでうれしい。千秋楽の点数が悪かったので、だめだと思っていたが連絡をもらってビックリだった。ひらめきと好きな力士に印を付けて予想していた。この運を逃さず、ずっとキープしていきたい」

一方、西の横綱になったのは、高校時代、相撲同好会に入っていた町部屋の九頭龍孝幸(くずりゅうたかゆき)関です。98点を獲得し、参加18年目で初の横綱です。

九頭龍孝幸関
「本当にうれしく思っている。ギリギリだったが、上手に予想ができてこの番付になった。冬場の娯楽がないところで娯楽を作り、地域ぐるみになって盛り上げるイベントが優れている。次の世代に受け継いでいってもらいたい。来年も精進して初場所を迎えられれば」

そして、最下位の「ドンジリ」になったのは福祉部屋の鯛我宇津貴将(たいがーうっずたかまさ)関と、農協部屋の雪猿宏征(ゆきざるひろゆき)関です。ドンジリはケガで勝てなかったという意味を込めて、体を包帯で巻かれ、記念の盾が贈られました。

鯛我宇津貴将関
「悔しさはないが、やっちまった。運に任せてひらめきで付けたので、その結果ドンジリになった。15年くらいやっているが今回ドンジリは初めて。実はドンジリが1番おめかしができると思う。あとは上がるだけなので、いい年になるような気がする」

松代相撲協会勧進元 髙橋嵩一さん
「仲間同士が町で会っても『きのうはどうだった?』とかコミュニケーションもあるし、各職場の中も明るくなったと聞いている。自分も60年近くやっているが、まだ1回も横綱になったことがない。ことしは関脇になったので来年も頑張りたい」

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