十日町タウン情報

  1. 十日町タウン情報
  2. JCVニュース
  3. サンヨ!福札求めて来迎寺で多聞天裸押し合い祭 

サンヨ!福札求めて来迎寺で多聞天裸押し合い祭 

2024年03月05日 13:44更新

熱気あふれる奇祭が帰ってきました!

十日町市川原町の来迎寺で3日(日)、「多聞天裸押し合い祭」が5年ぶりに開かれ、およそ30人の裸の男たちが福札を求めてぶつかりあいました。

この祭りは水野町にある聖衆院に祀られる、戦の神である毘沙門天(別名 多聞天)を讃え、裸押し合いを奉納する祭典で、例年3月3日に開かれています。福を撒き与えるという意味を込めた「撒与(サンヨ)!」のかけ声で五穀豊穣、商売繁盛などを祈ります。コロナ禍の間は祈祷だけ執り行われて、本祭の開催は5年ぶりとなりました。

はじめに行われたのは「ねこ」の奉納行列です。「ねこ」は押し合いが行われる足元に置くわらの敷物です。行列の開催は10年ぶりの復活で、裸の男たち30人が俵状のねこを担いで、境内の周りを1時間かけて練り歩き、本堂に奉納しました。

そして祭りのメイン「押し合い」です。押し合い道場と呼ばれる雪壁の間で男たちが互いにひしめきあい、その年の年男が本堂の上から撒く福札のほか、俵や餅などの縁起物を奪い合います。

多聞天青年部の参加者
「初めて参加した。(激しさで)足袋がどこかにいってしまった。来年も参加して地元のお祭りを盛り上げていきたい」
「こんなに元気になるイベントはない。来年はもちろん、一番大きい札を狙う」

この祭りは、上越市にある妙国寺から毘沙門天像が十日町市に渡ったことをきっかけに明治16年から始まり、約140年続いています。昭和31年からは参加者の安全性を考慮し、より広い境内の「来迎寺」に場所を移して開かれています。

押し合い祭りのクライマックスは大福札である「大金杯」の投げ入れです。学校町に住む庭野晃泰さんがこの日一番の押し合いを制して札を獲得しました。

庭野晃泰さん
「10年ぶりに取りました!最高です!5年ぶりのサンヨで大金杯を取れていい思い出になった。最高の年になる。寒さも大金杯で吹き飛んだ」

多聞天奉賛会 村山隆義 副会長
「押し合うことは活力を表したり、自分たちの健康や商売繁盛を祈願して、福を分かち合いたくて押し合うんだと思う。ことしは4年ぶりなので、熱気が違った。お祭りは若い人の熱気で続けていかないとダメだとつくづく思った」

この記事が気に入ったら
十日町タウン情報にいいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でJCV Fan !をフォローしよう!

Copyright (C) 2024 十日町タウン情報 All rights reserved.