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迫力満点!ほくほく線 鍋立山トンネル斜杭見学

2024年03月18日 18:13更新

ものすごい風圧にびっくり!

ほくほく線鍋立山トンネルの建設の際に全長300mに渡って掘られた、「斜杭」を見学するツアーが開かれ、抽選で選ばれた25人が、普段は入ることのできない貴重な鉄道施設を体験しました。

鍋立山トンネルは、ほくほく線のまつだい駅と大島駅の間にある鉄道トンネルで、全長は9116.5mあります。1973年の建設開始から完成までに22年ほどを要し国内屈指の難工事と言われました。この工事のために作られたのが、儀明集落にある「斜杭」です。

斜坑内部

高低差67m、全長300mにわたって地下を斜めに掘られたもので、現在も資材を運ぶために使われています。斜坑を見学するツアーは、貴重な鉄道施設を知ってもらおうと北越急行が年に一度開いているもので県内外から応募した25人の鉄道ファンが抽選で選ばれました。

斜坑入口

北越急行 営業企画課 村山正樹 課長
「実はここは、トンネルから吹き上げる風が強い場所。これを安全にお客様に楽しんでもらいたい。オンリーワンではないが珍しいツアー企画だと思う」

鍋立山トンネルに列車が通過すると、逃げ場を失った空気が斜坑を通るため、斜坑の入り口の扉ではその風圧の強さを体感することができます。まずは空気が押し出されて起こる風速11mの風圧です。

職員
「今度は空気が吸い込まれます」

そして、斜杭を下っていくと、鍋立山トンネル内で儀明信号場と呼ばれる場所にたどりつきます。

儀明信号場

ここは列車の行き違いに利用される合流地点で、参加者は暗いトンネル内で列車が通過する迫力ある光景を目の前で見学しました。

京都府からの参加者
「迫力がすごかった。ふだん乗っている電車も外から見たら、こんなに力強く走っているんだと思った。トンネル工事が大変だったと駅の展示物で見ていて、中に入れるということで来てみた。来た価値があった大満足です」

神奈川県からの参加者
「ほかのトンネルは便利に観光地化しているが、歩きづらさや暗さが現場感があっておもしろかった。電車が近づいて来るにつれて光が強くなってすごかった。逆に去っていく時は哀愁があっておもしろかった。構造物が好きな人には鉄道に関係なくおすすめしたい」

北越急行 営業企画課 村山正樹 課長
「非常に皆さんが楽しんで喜んでいるのが、表情や声から伝わった。危険なところなので、一般にはなかなか広められないが、地元の人にもほくほく線を知ってもらうひとつの手段だと思うので、今後もほくほく線ならではの楽しいツアーを考えていきたい」

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