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松代の地域活性化の謎とは?高評価受けた大学生の論文報告会

2024年03月21日 11:38更新

ドイツ人建築デザイナー、カール・ベンクスさんによる松代地域の古民家再生と、地域活性化の関係についてまとめた新潟国際情報大学の4年生、齋藤我生さんの論文が、日本国際観光学会の冊子に掲載され、研究に協力をしてくれた地域の人たちに向けて16日(日)、報告会が開かれました。

日本観光国際学会が発行する論文集に掲載されたのは、新潟市出身の新潟国際情報大学 国際学部4年生、齋藤我生さんです。論文はドイツ人建築デザイナー、カール・ベンクスさんが松代地域で手掛けた古民家再生を調べ、地域活性化の成功の秘訣をそこで暮らす人々にインタビューした内容となっています。

大学教授の助言を受けず、学生が単独で書き上げた論文として日本観光国際学会の論文集に掲載されたのは齋藤さんが初めてです。観光地としてではなく、人々の交流によってまちの活性化につながった事例を掘り下げているとして、高い評価を受けました。

齋藤我生さん
「『カールさんとティーナさんの古民家村だより』という本を読んだときに、この地域の観光はどうなっているのだろうということに興味を持ち、カール・ベンクスの古民家再生ならびに松代地区の地域活性化のあり方から、新潟県の真の地域活性化のあり方にせまっていきたいと考えた」

齊藤さんは研究を通して、松代が地域の外から来た地域活性化の担い手となる人を温かく受け入れていること。さらに、カール・ベンクスさんが古民家を再生したことで、地域住民が地元の魅力を再発見し、協力するようになったことが地域活性化の成功につながったと結論づけています。

齋藤我生さん
「カールさんの古民家再生にかける熱意が、地域住民に広く伝わり、地域を大切にする意識がより高まっている」

報告を聞いた地域おこし協力隊の新坂志保里さん
「大学生たちも松代で行われている活動について、注目してきているのはすごく喜ばしいことだと思う。論文がすごくおもしろくて、私自身が知らないこともずいぶん学ばせてもらった。若い目線で見ても、松代は可能性に満ちた地だと改めて思えたので、これから私ももっと頑張りたい」

齋藤我生さん
「人と人の間に壁を作らないのが真の姿であり、真の交流というのを心の底から体感をした。それをできる限り論文で伝えたい、言語化していきたい。今後の地域活性化の本質にせまっていくような、松代から発信される新潟の真の魅力にせまっていきたい」

報告会のあとは、樋口彰 松代支所長や地域おこし協力隊、大地の芸術祭サポーターのこへび隊のメンバーなどと地域活性化について語る、パネルディスカッションが行われました。

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