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まつのやま学園で平和授業 ランメル幸さんが被ばく体験を語る

2024年04月16日 13:41更新

幼いころに広島で被ばくし、現在はカナダで暮らすランメル幸さん87歳が11日(木)、十日町市立まつのやま学園を訪れ、原爆が投下されたあとの被害の様子を鮮明に語り、子どもたちに平和の大切さを訴えました。

まつのやま学園で講演したのは、広島市出身のランメル幸さん87歳です。広島に原爆が投下されたとき、ランメルさんは8歳で爆心地から約4km離れた小学校の校庭で被ばくしました。

その後1962年に日本に留学していたカナダ人のチャールズさんと出会い、結婚をきっかけにカナダへ移り住みました。ランメルさんは東日本大震災で原発事故が起きたことをきっかけに、若い世代に平和について考えてもらおうと、カナダの学校や教会などで自らの被ばく体験を語る講演活動を続けています。

まつのやま学園での平和授業は、在校生の家族にランメルさんの知人がいたことから実現したもので、ランメルさんにとっても日本語で話す講演は今回が初めてです。ランメルさんはまつのやま学園の小学5年生から中学3年生までの44人を前に、2017年に出版した著書「忘れないでヒロシマ」を朗読しながら、広島の町が4000度の熱で一瞬にして焼かれた原爆の恐ろしさを語りました。

「死体でいっぱいで道がないので、死体の上を踏んで歩かないといけない。急に足をつかまれて『助けてください』『水をください』など叫んでいる人がいた」

そのうえで、ランメルさんは、多様性を尊重しあい、争いのない世界にするよう、子どもたちに平和の大切さを訴えました。

中学3年生
「生きるのに必死とか、食べ物に困っているというのは分かっていたが、具体的にどのような物を食べていたか、どのように核兵器から逃れて今を生きているのかなどを知れて勉強になった」

「核戦争などいろいろあると思うが、戦争は人を不幸にするよくないこと。まずは争いを無くすことが1番だと思った。広い心を持つというか、何かがあってもむきにならず、落ち着いて考えることが必要だと思った」

ランメル幸さん
「この平和の授業が将来、若者たちの間で広がっていったらいいと思うと非常に希望的な気持ちになった。平和は一人ひとりの心の問題からスタートすると思う。平和について、少しは人の心の中に植え付けていけるといいと思う」

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