2024年06月10日 18:43更新
川西の上野地区にある十日町市指定文化財の節黒城跡で、地域の繁栄などを願う開山祭りが9日(日)に開かれ、地域住民総勢50人による大名行列が山道を練り歩きました。
節黒城跡開山祭りは地域や産業の発展と共に災害のない1年や登山者の安全を願おうと、山開きを迎えて田植えが終わるこの時期に毎年開かれているもので、今年で54回目を迎えます。祭りの目玉は山頂の展望台からキャンプ場まで、約1㎞の山道を戦国時代の衣装に扮した地域住民約50人が練り歩く大名行列です。
行列のうち、少年剣士の役には上野小学校の高学年12人、かごに乗る姫君役にはうえのこども園の年長園児2人が務めました。また行列の途中には、近隣の山城の野口城跡や大井田城跡との「のろし」の交換も行われました。
姫君役(年長)上村りささん
「(お姫様みたいで)うれしかった。(かごに乗って)楽しかった」
少年剣士役 上野小5年生
「初めての剣士役だったけど、楽しくできてよかった。災害もなく平和な街になってほしいと願った」
「去年この祭りを見に来たが、歩いてみると想像と違って風景も見えて楽しかった。みんなで大きな声でかけ声ができてよかった」
行列の後はキャンプ場で祝宴が開かれ、地元の人たちがステージで出し物を披露して、交流を楽しんでいました。
節黒城跡保存会 高橋静夫 会長
「節黒城跡は地域の歴史資産でもあり宝。それを核にして住民同士が横でつながるための、ひとつのステータスのようになっている。それを祭りという形で具体化している。子どもたちが非常に元気がよくて、いい大名行列ができた。先人たちの熱き思いをここで途絶えてはいけないので、若い人に伝え後継者を育てて末永くこの祭りを続けていきたい」
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