2024年07月12日 11:17更新
コメ、豚肉、地場産野菜など新潟県が誇る食材を生かしたオリジナル丼を開発し、特産品のPRにつなげる「NIIGATAクリスタル丼」プロジェクトが立ち上がり、8月から飲食店での提供が始まります。その第一弾として妻有ポークと魚沼産コシヒカリを使った2種類の丼が開発され、地元の関口市長や桑原町長らが11日(木)に試食会へ臨み、その味を確かめました。
左:「棒棒豚」 右:「冷しゃぶやたら丼」
今回開発された「妻有飯」は十日町市の農家直営居酒屋「ごったく」が手掛けた「冷しゃぶやたら丼」と、津南町の農家直営食堂「麓」が手掛けた「棒棒豚(ばんばんぶー)」の2種類です。どちらも妻有ポークと魚沼産コシヒカリと共に、それぞれ十日町市と津南町で作られた地元野菜が使われています。「冷しゃぶやたら丼」は、きゅうりやなす、ミョウガなどの夏野菜を刻んで、しょうゆで味付けをした郷土料理の「やたら」と冷しゃぶを一緒に味わえる、夏にピッタリのさっぱりとした丼ぶりとなっています。
ごったく 山田夏生さん
「冷しゃぶにやたらが合うんじゃないかという話になった。やたらが好きなのと、名物の丼にしていくために何かキャッチーな部分が必要だと思っていた。当店は郷土料理が得意なので夏といえばやたらだし、母の味でもあるので、そこから着想を得た。食欲がないときでも豚肉と野菜をたくさん食べられるので、元気がないと思う時に食べに来てもらいたい」
「棒棒豚」は豚肉を細長く切り、つなぎに米粉を使って揚げたフライに、雪下にんじんのペーストを使った、みそベースのオリジナルソースを絡めたスタミナ満点の丼ぶりです。
株式会社 麓 瀧澤武士 取締役
「こういう機会をもらわなければ、コストの高い地元の肉で何かを作ることが難しかったのでいい機会をもらえた。米粉のみで肉を揚げたいというのが一番のコンセプトで、棒状にしたらうまくいった。地元のブランド豚を使うので、A級グルメとして広げていきたい」
このプロジェクトは県内全域でオリジナル丼を開発し、地域の特産品の発信につなげようと日本青年会議所北陸信越地区新潟ブロック協議会が今年度から始めました。丼ぶりは「NIIGATAクリスタル丼」と名付けられ、県内の購入量が全国トップクラスの豚肉を軸にして、米どころ新潟のお米とそれぞれの土地で作られた地場産野菜を使い、地元の飲食店が開発することが定義となっています。
このプロジェクトを広く展開していくモデル地域として、十日町市と津南町の妻有地域が皮切りに選ばれました。この日は2種類の丼が初めてお披露目され、関口市長と桑原町長をはじめ、観光協会やプロジェクトの関係者が試食しました。
関口芳史 市長
「妻有ポークっていうのはもっと評価されていい。味は最高。妻有ポークを広く知ってもらうことが我々の大きな課題。そして魚沼産コシヒカリと妻有ポークの掛け合わせはこれ以上ないコンビネーションだと思っている。今回のこのきっかけを我々自身も活用したいと思っている」
日本青年会議所 北陸信越地区 新潟ブロック協議会 岡村雄一郎 委員長
「交流人口を拡大させようというところから、十日町市は高速道路や新幹線が無く交通手段があまり良くない中で、自然や大地の芸術祭などの文化や食資源が非常に多くあるので、このプロジェクトの第一弾として最適だと考えた。これからも発信を続けていきながら、皆さんに知ってもらう機会を作っていきたい」
2つの「妻有飯」は8月1日から1か月間、開発した「ごったく」と「麓」でそれぞれ提供されるほか、十日町おおまつりにあわせて、8月25日に道の駅クロステン十日町に出店される特設ブースで2種類を食べ比べることができます。また「ごったく」と「麓」では、9月以降も季節に合わせて野菜の内容を変えながら「妻有飯」の提供を続ける予定です。あわせて青年会議所ではこれから県内の参加地域を募っていく方針です。
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