2024年11月19日 16:28更新
市民劇団かわにし夢きゃらばんの自主公演「妻有宝話Ⅱ(ツマリアンストーリーツー)」が千手中央コミュニティセンターで16日(土)に上演され、地域の昔話を基にした奇想天外な物語が会場を笑顔に包みました。
かわにし夢きゃらばんは、川西地域を拠点に20代から80代までの団員で活動する市民劇団で、今年で結成30周年を迎えました。今回の自主公演は去年に続いて、妻有地域の伝説や昔話をテーマにした「妻有宝話」の第2弾として上演されました。
物語は、劇団の脚本を務める渡辺正範さんの著書「越後妻有おーい!昔」の中から、観音様の鐘と一緒に川へ流されてしまうお坊さんの喜劇「東堂淵」。尻からコメが湧き出る不思議な地蔵を巡る「川端治助の地蔵さま」。その治助一家の息子アニと伊勢参りで出会った美しい娘との結婚を描いた「弓長者」の3つの話がひとつのストーリーとなって進んでいきます。
クライマックスには、川へ流されてしまったお坊さんが尻からコメを出す地蔵になっていたことや、アニと結婚した娘が観音様に仕える天女だったことが明かされ、舞台は拍手喝采のなか幕を閉じました。
松之山から
「前から話は聞いていたが、今回どうしても来てみたかった。とてもよかった。すごく脚本がうまくできていると思った。みんな一生懸命やっている姿が見れて感動した。地域に根ざした名前が出てきたり、現代の大谷さんの名前が出てきたり、すごくおもしろかった。来年も公演を見に行きたいと思う」
新潟市から
「私の妻が出演した。毎年毎回の楽しみになっている。どんな話になるか私は分からなかったが、妻が出演するのですごくドキドキして楽しみにしていた。迫力がすごかった。歴史と現在の話を混ぜてあっておもしろかった。かわにし夢きゃらばんは、一から手作りで皆さん努力しているのでパワーをもらった。来年もどんな話になるかをこの1年間楽しみにしている」
かわにし夢きゃらばん 星名 恵美子さん
「今終わってみたら充実感は半端ないが、最初は不安でしかなかった。セリフを言いながら激しい動きが多かった。ふだん民謡は歌わないので最初はどうかと思ったが、うまく歌う必要は無いのでノリノリのお母ちゃんでいけばいいかと思って腹をくくっていった。この劇団はすごくつながりが強い。年齢や仕事、住んでいるところもそれぞれ違うが、話をしていると、いろいろなところでつながっていた。新しいコミニケーションができていくことがおもしろい。来年はどういう風に出られるかは分からないが、もしチャンスがあったら今度はもう少しかわいい役がいいと思う。面白かったと言ってもらえたのが1番うれしかった」
かわにし夢きゃらばん 澤口幹夫 代表
「公演日前日に最終的な台本ができあがってくるという過酷な状況の中で今日を迎えたが、何とか無事に終わったのでホッと一安心している。今回もたくさんの人が来てくれて、とてもありがたかったし感謝している。やはり皆さんキャラバン好きなんですかね?そう思うとありがたい。皆さんがこの辺りの民話や神話に興味を持っていると実感した。笑いもあったし、皆さん喜んでくれた。あっという間の2か月半くらいで、私たちの劇団は1年を通して活動はしていないので、これが終わるとまた明日から皆さんそれぞれの生活に戻っていくということでさみしい限りという気持ち」
なお、この舞台の模様は12月22日からJCVスペシャルで、放送予定です。
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