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十日町情報館でデザイナー杉浦充宜さんのランウェイショー

2024年11月19日 16:55更新

ショーの舞台はライブラリー⁉

十日町市で活動するファッションデザイナー、杉浦充宜さんが手掛けた着物をリメイクした洋服のランウェイショーが16日(土)に十日町情報館で開かれました。

十日町情報館では秋の全国読書週間の時期にテーマ図書にあわせて地元で活躍する人を招いたイベントを開いています。今回抜擢されたのは3年前に十日町市に移住し今年自身のスタジオを市内に構えた、デザイナーの杉浦充宜さん34歳です。

杉浦さんはダンヒルやルイ・ヴィトンなど、一流ブランドのスーツテーラーとして活躍し、現在はきものをリメイクした洋服を仕立て、市内外でファッションショーを展開しています。

十日町情報館でこうしたショーの開催は初めてで、市内外から申し込みがあった約80人が観客としてランウェイを囲みました。普段は大きな音を立てず、静かに過ごすのがマナーの図書館でこの日は華やかな音楽がかかり、16人のモデルが裏地や襟などにきもの生地を取り入れた杉浦さんの新作や旧作など、32着を披露しました。

地元から
「とてもすてきだと思って、私たちも着物を利用しようと思って、参考になるかと思って見に来た」

新潟市から
「着物のリメイクにもともと興味があって、ホームページで調べていたらこのファッションショー開催のページが出てきてすぐに予約した。廃棄されていく着物やタンスに眠っている着物もあると思うので、それをつないでいく活動はとてもすばらしいと思う。十日町は着物の町とずっと知っているものの、同じ新潟県にに住んでいてなかなか着物に触れる機会がないのでもっと十日町のことを知りたいと思う」

新潟市から
「杉浦さんの今回のファッションショーに込める思いなどを知れたのがよかった。何より杉浦さんの話が面白くて、楽しい時間を過ごせた。使われなくなった着物などが新しい形で使われるのは、着物の良さを次の世代につなげていくという意味でもすごくいい試みだと思ったし、このような活動が広がっていくといいと思った」

十日町市出身で新潟市から 
「着物は良さや生地感など高級な物だが、リメイクや少し生地を使っているなど、少しだけでも生活の一部になるといいと思うので、この活動をもっと大きくしてもらえるといいと思う。情報館は憩いの場というか、ここに来ればみんないるという場所で、大好きな場所。新鮮だと思ったし、もっとこういう活動を増やしていけるといいと思った」

モデル 本望綾乃さん
「ロングのワイシャツで襟元と袖の部分が着物の生地になっているが、着物という感じではなくスタイリッシュな状態になっていて、着ているだけでも背筋が伸びるようなすてきな衣装だった。図書館自体をランウエイの会場にしたこと自体がすごいことで私には想像できなかったことなのでここで歩かせてもらえることがなかったのでアートを感じながら歩かせてもらった」

ファッションデザイナー 杉浦充宜さん
「シンプルに十日町が好きだから、美しい大自然もだが、アート的なコンテンツがあったりこの町に暮らしている人たちがとてもキラキラしているので、今後もこの町で活動を続けていきたい。今の個人的な夢はパリコレに出展すること。私たちの活動コンセプトに『使われなくなった着物にもう一度息を吹き込む』というものがあるが、まだまだタンスの肥やしになっていて、実際に着る機会に恵まれず捨てられてしまう物がたくさんこの町にはあると思う。私たちに預けてくれる人がいれば、まだまだ頑張り続けたいと思っているし、もともと高価な物なので、形を変えてまたたくさんの人に愛してもらえたらうれしい」

なお、このイベントの様子はJCVの特別番組として、12月17日(火)から一週間、放送する予定です。

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