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十日町情報館で6年ぶりに豆まき 絵本「おにがくる」著者が読み聞かせ

2025年02月03日 15:44更新

節分にあわせて十日町情報館で豆まきのイベントが1日(土)に6年ぶりに開かれ、普段は静かな図書館が福を求めて集まった約60人の親子連れで賑わいました。あわせて十日町市在住のジャーナリスト 会田法行さんが節分をテーマにした著作「おにがくる」の絵本の読み聞かせを行いました。

十日町情報館で行われた豆まきには親子連れ約60人が参加しました。コロナ禍の影響で十日町情報館で豆まきが行われるのは実に6年ぶりです。信濃川の河岸段丘をイメージした書架で情報館の職員がまく福豆やお菓子に参加者たちが手を伸ばし、無病息災を願いました。

参加した親子
「こんなに沢山とれた」「6年ぶりで子どもにとっては生まれてから初めての参加」

参加した親子
「こちらで豆まきしているということを知らなかった。たまたま読み聞かせに来て、チラシに6年ぶりとあったので気になって来てみた。楽しかった。少しでも子ども向けのイベントが近くであるとありがたい」

十日町情報館 田口 淳子さん
「いろいろな災害があったが、皆さんに少しでも元気になってほしいという思いで再開した。最初に予想していたよりもたくさんの人が来てくれてすごく反応がよかった。楽しみにしていてくれたのかなと感じた」

続いて、情報館の定期朗読会「おはなしぴよぴよ」で節分の絵本「おにがくる」の読み聞かせが行われました。絵本では7日後に迫る幼稚園での豆まきに向けて、鬼を怖がる4歳の主人公「あおくん」の心の動きを描いています。

絵本の著者は神奈川県出身のジャーナリスト・絵本作家で、松代地域に住んでいる会田法行さん(52)です。会田さんは20代の頃、報道カメラマンとして新聞社に7年ほど勤めたあと独立し、イラクやパレスチナのガザなど、海外の戦争地域を撮影してきました。また広島や長崎の被爆者にスポットをあてた写真絵本も出版しています。

会田法行さん
「戦場では逃げ帰りたい場面というか、逃げたくても足がすくんで怖かったとか、そういう体験はその時々である。僕は元々『戦場カメラマン』とは言っていない。伝えたいものがあるということと、伝えたい対象があるというのがマッチしたときに取材に行っていた」

会田さんは9年前に家族と十日町市に移住し、現在は松代地域の蓬平で週末限定のカフェ「コーヒーとタープ」を営んでいます。そうした中で去年、息子とのエピソードを物語にした絵本「おにがくる」を、妻で画家の蓮池ももさんと共同で出版しました。

会田法行さん
「常にカメラの向こう側にいた人たちが、大地に根を張っている姿をみて自分も大地に根を張るような暮らしをしてみたいと思って十日町に来たので、今は自分ができることをやろうと思っている。自分の本を通して、子どもたちには人の痛みがわかり、自分の痛みとして感じられるようになってほしいと思っている」

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