2025年03月19日 16:37更新
地元発祥の民謡「新保広大寺節」を去年の12月から学んできた十日町市立下条中学校の1年生20人が下条小学校の6年生や地域の人に向けて、18日(火)に練習の成果を披露しました。
「新保広大寺節」は下条地区発祥の民謡で、江戸時代中期に下条地区の「広大寺」と織物問屋の「最上屋」が信濃川にある中州の所有権を争った時に、最上屋が広大寺への悪口を歌にしたことがきっかけで生まれました。「津軽じょんがら節」など各地の日本民謡のルーツになったともいわれ、十日町市の無形民俗文化財に指定されています。
下条中学校では毎年、1年生がこの「新保広大寺節」の踊りを学ぶのが40年以上続く伝統になっています。今年度は1年生20人が先輩の2年生や民謡保存会のメンバーに踊りを教わりながら去年の12月から約3か月間練習に打ち込んできました。
発表会では指導してくれた2年生や後輩の下条小の6年生の前で飾りがついた棒を使う「細広大寺」、ひざを床に付く振り付けが特徴の「六方広大寺」、そして「新保広大寺」の3曲を披露しました。
下条小6年生
「細広大寺が1番迫力があってすごかった。(来年は)今の中学1年生のような迫力を出せるように頑張りたい」
六方広大寺チームリーダー 関まどかさん
「始めに教わった時はよく分からなくて不安ばかりだったが、今日は成功して良かった。前はあまり興味がなかったが、今は興味がわいているので貢献できたらいい」
新保広大寺チームリーダー 越生大和さん
「喜怒哀楽の期間だった。互いに分からない事を言い合って、笑い合って、緊張してできた発表会だった。60点の出来。まだ全力を出せていない。来年は僕たちに取れなかった残りの40点を後輩たちにとってもらいたい」
新保広大寺節保存会 藤巻誠 会長
「本番が1番良かった。自分たちがやりたいという気持ちが表に出ていたのでうれしい。将来ふるさとを語る時に新保広大寺節があることを誇れるようになってほしい。新保広大寺節はほかの地域にはないので、まさに下条の文化」
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