2025年04月09日 17:08更新
5月30日から十日町市で開かれる「きものの街のキルト展」に展示される作品の審査会が行われ、全国から集まった127点の応募の中からフリー部門と衣桁部門の入賞作品が8日(火)に発表されました。
このコンテストは毎年十日町市で開かれている「きものの街のキルト展」に全国から集めた優れた作品を展示しようと行われているもので、きものの街にちなんだ和布を使った作品が多く集まるのが特徴です。19回目の今回は縦横220㎝以内で作る「フリーキルト部門」と、きものを掛けておく台「衣桁」に合わせて縦横180㎝ほどの大きさで作る「衣桁キルト部門」に、全国から合わせて127作品が集まりました。
審査の結果、「フリーキルト部門」では東京都に住む中原令子さんの作品「十二支」が最高賞の金賞に選ばれました。
日本手芸普及協会 副会長 岡本洋子 審査員長
「まず全体のバランスがとてもいい。日本の布だけで表現していて、その中で遊び心もあるし、楽しいと思った。ステキだと思ったのは色使い。なじんでいない色も非常におもしろく配置している。これだけのハンドキルトを作るのは技術力が高い」
「衣桁キルト部門」では愛知県に住む野村紀子さんの作品「秋のバラ」が金賞に選ばれました。
日本手芸普及協会 副会長 岡本洋子 審査員長
「衣桁といえば和を想像するが、和のテイストじゃなくてもここまで表現できる1つの挑戦。作者の技術力の高さと、この枠内にこれだけの物を繊細なタッチで織り込んでいて感銘を受けた。洋風の作品でトップに入ったことで、衣桁キルト部門の1つの挑戦になった」
コンテストで1次審査を通過した69作品は、5月30日から10日間にわたって十日町市で開かれる「きものの街のキルト展」に展示されます。
きものの街のキルト展 実行委員会 原田千佳子 会長
「もちろんキルト展も楽しんでもらいたいが、大地の芸術祭作品や石彫があるので街を歩いてもらって十日町を堪能してもらいたい」
なお、このコンテストはこれまで毎年開かれていましたが、参加者に制作時間を十分に確保してもらい、作品のレベルアップを目指してもらおうと会期が見直され、次回は2年後に開かれる予定です。
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