2025年05月03日 18:49更新
十日町市の春の訪れをつげる第49回十日町きものまつりが3日(土)に開かれました。心配されていた天候も午前9時ころに雨が止み、その後は晴天に恵まれて本町通りが着物姿の人や家族連れで賑わいました。
十日町きものまつりは着物の総合産地である十日町を広くPRし、着物の文化に触れてもらおうと毎年5月に開かれています。
本町通りは歩行者天国となり、グルメや着物の反物などが販売されたほか、本町3丁目にはこいのぼりが飾られ、着物姿の仲間同士や家族連れが写真を撮るなど、訪れた人たちは祭りムードを楽しんでいました。
会場に訪れた人
「朝は雨が降っていて心配したけど、晴れてよかった、最高」
「5月3日は大人遊びをしようって、毎年来ている。着物を着る機会が少なくなっているので積極的に着て出かけている」
午前11時ころからは「花まつり稚児行列」が行われました。花まつりは釈迦の生誕を祝い、子供たちの健やかな成長を願う行事で、十日町市では毎回きものまつりに合わせて行われています。冠を付けた稚児姿の子どもたち51人が本町2丁目から来迎寺までの約700mを練り歩きました。
稚児行列に参加した親子
「初めて参加した。貴重な体験ができて、親としてもうれしかった。健やかに育ってほしい」
また、きものまつりにあわせて越後妻有文化ホール段十ろうで開かれた「二十歳のつどい」には、平成16年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた464人のうち、その8割以上にあたる384人が出席し、友人たちとの再会を喜び合いました。
本町1丁目の本城院護国寺では13歳になった子どもの成長に感謝してこれからの健康を願う「十三参り」が行われました。ことしは着物やはかまを着た13人の子どもたちが参加し祈とうが行われました。
本町3丁目のセンタークロスでは去年に続き、「KIMONOリメイクショー」が行われ、着物の生地で作られた衣装を身にまとった地元のモデル24人がランウェイを歩き、観客は華やかな衣装の数々に見入っていました。今回衣装をデザインしたのは、十日町市出身のYoccoさんです。洋服メーカーでパタンナーとして勤務していた経験を持ち、帰郷してからは市民活動団体「まちなか手芸部」に所属して約15年前から着物のリメイクを手掛けていて、今回初めて自身単独でデザインした衣装のランウェイショーとなりました。
リメイクショーの観客
「とてもステキでした!時間が経つのがあっという間だった。これからどんどん盛んになって、世界に羽ばたいてほしい」
デザイナー Yoccoさん
「本当はそのままの着物を着て次の世代に伝えることが着物が喜ぶ姿だが、なかなか難しい。『こんなにステキな着物を、もっと気楽に簡単にかっこよく着ましょう』と提案している最中。皆さんのおかげで素晴らしいショーができて、本当にうれしかった」
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