2025年05月07日 14:35更新
さまざまな山菜料理が楽しめるとして人気を集める川西地域、仁田集落の「春を楽しむ会」が4日(日)に開かれ、県内外から訪れた60人が、春の味覚を堪能しました。
このイベントは地元で採れる旬の山菜をふるまって地域活性化につなげようと地元住民でつくる「仁田熊野社神輿会」が10年ほど前から開いています。事前予約制で参加費3000円、定員60人のところ、今年は募集開始からわずか3日で定員を超える申し込みに達するほど人気を集めている催しです。
会場で並んだ料理には神輿会の男衆が集落で採ってきたウドやコゴメ、ウルイ、木の芽など11種類、合わせて20㎏を超える山菜が使われました。
調理を担当したのは神輿会の女衆で、白和えやおひたし、混ぜごはんなど和風のものから、ピザやパスタ、ジュレなど洋風の料理までさまざまな味覚を楽しめる20品目を用意しました。
仁田熊野社神輿会 女衆 山菜料理隊長 山口ひとみさん
「今年は雪が多くて採れる種類が少なくて苦労した。山菜はアクがあるが、すべてアクを取ってしまうと山菜の良さが無くなるので、本来の味が楽しめるように心がけている。イチオシはゼンマイの煮物。1番手がかかって難しい料理だと思う。定番の料理と今風の少し変わった料理の比較を楽しんでほしい」
参加者たちはバイキング形式で並んだ色とりどりの料理を自由に皿に盛りつけ、春の味覚を満喫していました。
東京から
「東京だと山菜はあまり食べないのでおいしい。本当に最高。みんなでワイワイしながら山菜を食べるこんな機会はなかなか無い。アットホームでいい雰囲気」
市内から
「おいしいです!ふだんこんな種類の山菜を食べないので、毎年楽しみにしている。山菜があっても食べ方が分からないからいい機会。ピザは自分じゃ作れないからすばらしい」
仁田熊野社神輿会 山口康司 会長
「昔からこの地域で育まれた食生活を伝えるために、山菜を使ったイベントを始めた。ほかの地域の山菜祭りとはひと味もふた味も違うと私は思っている。それらを若い人に伝えられるのが大きなこと。私が会長を退いても誰かが続けていってほしい」
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