2022年12月13日 18:19更新
十日町市四日町に、間伐材を燃やして発電する「バイオマス発電所」が建設されることになり、工事を前に12日(月)に地鎮祭が行われました。
バイオマス発電は、間伐材などを燃やして発電する仕組みで、燃やしても二酸化炭素の増減に影響を与えないことから、環境にやさしいエネルギーとして注目されています。
地鎮祭には十日町の関口芳史市長や開発事業者などが出席し、工事の安全を祈りました。関口市長
「市で消費されるエネルギーの30%を再生可能エネルギーで作る目標を掲げた。十日町の森林は守らなければならない。しっかりと整備をしてこれを循環させていく必要がある」
バイオマス発電所を運営するのは福岡を拠点に再生可能発電の開発などに取り組む「シフトエナジージャパン」です。発電所では十日町市の間伐材などをチップにして蒸し焼きにし、エネルギーをガス化して発電させます。出力は1990キロワット、最大およそ4000世帯分の電力供給が可能で全て東北電力に売電されます。発電所の敷地面積は、およそ4000平方メートル、燃料となる木材を保管する貯木場は、1万6000平方メートルです。
今後は、基礎工事などが行われ、来年11月に試運転、2024年1月から運転を開始する予定です。シフトエナジージャパン ルイ・クレパルさん
「(バイオマス発電所の)第1目的は最寄りの森林の更なる美化。多くの森林組合や林業の方と交流・協議の場になるようお願いしたい」シフトエナジーでは、年間2万トンの間伐材を必要としていますが、現在、地元の十日町地域森林組合で供給できる量は2000トンで、供給量が足りないことから、十日町市以外の周辺の組合も合わせて、どう確保するか協議が進められています。
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