2023年02月27日 11:41更新
かつて十日町の冬の食文化を支えてきた生活に欠かせなかった道具を展示した企画展「究極の雪国 食べものがたり」が十日町市博物館ではじまっています。
十日町市には豪雪地ならではの冬の生活に根付いた独特な道具が数多く残されており、3868点が平成3年に国の重要有形民俗文化財に認定されました。
このうち博物館には、冬の食生活を維持するために欠かせなかった昭和時代に使われていた道具など80点が展示されています。
菅沼亘 副館長
「博物館が貯蔵している重要有形民族文化財の中から食生活用具を中心に展示紹介する企画展になっている。来場した高齢者からは、昔使っていた道具が展示されていて懐かしむ声が聞かれる」
ミソツブシ
十日町では冬になると多くの家庭で味噌づくりをしていました。これは、味噌づくりの際、煮た大豆をつぶすために使われていた「ミソツブシ」です。昭和30年頃まで各家庭で使われていました。
ダイコタテ
これはダイコンを長期保存しておくためのわら細工「ダイコタテ」です。軒先などに設置し、わらの中には盛り土とその上にわらやもみ殻などが敷かれています。この中は適度な温度と湿度でダイコンが凍ることなる保存できました。ほかにもご飯を保温するオヒツやメシツグラ食器などが展示されています。
菅沼亘 副館長
「普段は展示されていない資料を特別に展示しているので、失われつつある道具や技術を見に来ていただければ」
「究極の雪国 食べものがたり」は十日町市博物館で3月26日(日)まで開かれています。開館は9:00~17:00まで。休館は毎週月曜日と火曜日です。入館料はおとな500円、中学生以下は無料です。
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