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明石の湯 4月以降は「可能な範囲」で営業を継続

2023年03月30日 19:43更新

十日町市議会が議案の継続審査を決めたことを受け、市は3月末で閉館を予定していた「明石の湯」について、4月6日(木)から当面の間、開館時間やサービス内容を縮小して、可能な範囲で営業を続ける方針を明らかにしました。

「結論から申し上げれば、現状通りの運営は4月1日以降は非常に難しいものと考えている。しかしながら、4月1日以降も可能な範囲で、明石の湯の運営を継続してまいりたい」

これは30日(木)に開かれた市議会 産業建設常任委員会に出席した関口市長が明らかにしました。4月以降の明石の湯の営業は、1日(土)から5日(水)までは準備期間として休館するものの、6日(木)から当面の間時間やサービスを絞って営業を可能な範囲で継続します。営業時間は正午から午後7時までの7時間で、休館日は越後妻有里山現代美術館MonETと同じ火曜日と水曜日です。また売店や自動販売機は稼働するものの、食堂と仮眠室は利用できません。

市では当面の運営資金に令和5年度予算に盛り込んだ、キナーレの指定管理委託費1550万円を充てるとしています。また4月以降の明石の湯のスタッフは、キナーレの指定管理者、地場産業振興センターの職員7人があたりますが、うち3人は5月中旬をめどに市のほかの施設に移籍することになっています。関口市長は、議会の継続審査中に明石の湯継続のために補正予算の上程や、人員の募集は行うべきではないという姿勢を示しています。

関口市長「この予算を使用させてもらわない限りは、4月1日以降の継続は不可能。目的外の予算使用と捉えられる面も否定できない部分もあるし、この予算額では長期にわたる、今までと同じようなサービスを継続することも不可能。継続審査の期間が延びて、その運用がいずれかの観点から困難となった場合には、私の執行権の範囲の中で、『休館』という判断をさせてもらう可能性もある」

なお、市議会では5月18日(木)に各常任委員会の所属委員などを改選する臨時会を予定しています。産業建設常任員会ではそれまでに継続審査で議論を深め、明石の湯閉館に関わる条例改正案の賛否を決める方針です。

一方で、美術館のリニューアルに充てる予定だった国からの交付金について、市長は3月29日(水)の記者会見で猶予期間があり、まだ国への返還に至っていないことを明らかにしています。

関口市長「国とは調整している。いつまで引っ張れるかという問題があるが、6月と言われたかな?一定のところまでは結論を出すのに引っ張っていいとは言われている。ただ、お断りするようなことになると、少なくとも、この補助金に関しては今後一切だめと多分なると思う。その辺で色々あるので、どんなことができるか検討している。今時点ではまだ返還していない」

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